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実は8K表示もイケちゃう! iMac 4Kのポテンシャルを軽くチェック

2015年10月28日 11時30分更新

文● 林佑樹 編集●ゆうこば

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CPUは最新でなくても気にならない?
実効性能をチェックする

 気になる実効性能を見ていこう。CPUは第6世代のIntel Coreシリーズ(Skylake)ではなく、第5世代のもの(Broadwell)になる。そのため、ややパフォーマンスは低くなってしまうが、ベンチマークや実際の操作からすると、ほとんど気になることはないはずだ。どちらかというと、試用したベースモデルの構成から気になる部分が多かった。まずストレージについては、1TBのHDDであるため、メモリーに格納されている部分は軽快だが、巨大なファイルの読み込みやアプリ、設定へのアクセスとなると、極端にレスポンスが遅くなる。そのため、Fusion Driveを最低でも選ぶのが妥当なところだろう(設定の読込については、フラッシュドライブでも遅い印象はあるのだが)。そうなると、Fusion Driveを考えるべきといえる。Fusion Driveに格納されているSSDは、1TBモデルは24GB、2TB/3TBモデルは128GBとなっているため、Fusion Drive 2TBをデフォルトと思っていい。それよりも快適な速度を求めるのであれば、フラッシュドライブ256GB/512GBになるが、価格が一気にアップするため、要相談の部分だ。デフォルトの状態での運用としては、スマホ向けアプリ開発やカンタンな書類作成を中心とした自宅/オフィス用になるだろうか。

Geekbenchで見ると、CPUはCore i5-5675Rと表示された。またL4 cache 128MBとあるが、メインメモリーから確保しているもののようだ

メモリーはDDR3 1867。デフォルトでは8GB、最大16GBまで選択可能だが、あとからの増設には非対応

 CPUについては、ベンチマーク結果からすると、無理にCore i7を選ぶ必要性はないといえる。Geekbenchの結果からもそうといえるし、写真や動画処理をしてみた体感からも、プロユースに近いことをしないのであれば気になる人は少ないハズだ。ただこれは画面解像度を「スペースを拡大」を選んだ状態でのことで、「Resolutionator」で7680×4320ドットでの操作時は、もたつきが多く生じた。Capture Oneであればパラメーター変更後の設定反映まで一瞬の間が目立つようになったほか、Lightroomでも同様にWBの値変更などでもたつきが多くあると、限界はやはり存在している。といっても、7680×4320ドット時はそもそもインターフェイスの視認性が悪いため、負荷の限界値として確認した側面が大きい。なお現像速度については、Core i5でストレスはないと思われるが、DxOを愛用しているのであれば、コア数とトップクロックがものを言う仕様なので4コア/8スレッドのCore i7のほうがいい。

Geekbenchの結果。スコアーとしてはまんまデスクトップ

比較として筆者私物のMacBook Pro 13 Retina Late 2013のスコア。Core i7-4558U、メモリ16GBの構成になる。MacBook Proよりも基礎体力は十分だとわかるハズ

 また、Intel Iris Pro Graphics 6200の問題というよりは、VRAMとしてメモリから確保しているぶんから溢れたとみるべきだろうか。写真や動画処理のアプリケーションの多くは、VRAMを使用することもあるため、そういったアプリケーションを多用するのであれば、ディスクリートGPUを搭載するiMac 5Kを選んだほうが無難だ。たとえば筆者の場合であれば、42MPのTIFFファイル(16bit、650dpi、AdobeRGB)を5〜10枚同時のPhotoshopに通して処理がある程度速くないと困るので、iMac 4KよりもiMac 5Kをチェックといった流れになる。(現像レベルだとこれでいいかなぁと思える速度だったが)そういったことからすると、iMac 4Kはあくまで軽い処理向けともいえる。

CHINEBENCH R15の結果。カタログスペック通りな印象

Diks Spped Testの結果は、Read/Writeともに100MB/s前後をうろうろとするが、ファイルの場所によってはその通りの速度にはならないため、ベターに速度を優先したい場合は、フラッシュドライブに限る

 といっても「α7RⅡ」のRAWデータ(42MP)も簡易プレビューから詳細プレビューまでの若干の間はあったものの処理できたので、20〜24MPが主流なので写真についても問題はないし、4Kの動画ソースにはα7RⅡとiPhone 6s Plusで録画したものをテスト素材として使用したが、iMovieレベルではもたつきは一切なかった。動画については、2ストリームであっても問題なさそうというか、今回の試用機環境であれば先にストレージが悲鳴を上げる。テストは圧縮ファイル形式であったため、無圧縮の動画データをどうこうという場合は、当然、ストレージの速度も重要になってくる。その部分はストレージの構成を変更すれば回避可能なので、テスト結果や体感からすると、4Kパネル付きの環境として、とてもお買い得だ。

iMovieにベタベタと4Kソースを1ストリームで挟んでいくぶんには、問題なし。この程度の作業であれば、デフォルトの構成でも問題ない

 現状ではインターネットや動画コンテンツを楽しむ場合、可搬性と携帯性からスマホ/タブレットが主流になっている。座ってモニターを眺めるといった環境は、ややレガシーといってもいい。また競合としてはノートPCもある。そうなると、使い方次第になるため、タブレットやノートPCも含めて、自分のライフスタイルにiMac 4Kが必要であるかを検討してみるといいだろう。たとえば、MacBookProで動画や写真の処理をしているが、スペック不足や画面の狭さが辛いと感じているのであれば、置き場所的にもiMac 4Kはちょうどいい位置にある。最後に、繰り返しになるが、発色性能のいい4Kパネルとセットの環境としては、とてもお買い得な価格帯にまとまっているので、オールインワンを重視して考えることが多い人であれば、iMac 4Kは要チェックの存在だ。

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