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家庭で使う電気の約6〜9割が太陽光発電&蓄電池でまかなえる!? - 住宅用エネルギー創蓄連携システム

2015年10月21日 11時00分更新

文● 大河原克行、編集●ハイサイ比嘉/ASCII.jp

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「分散電源システム」 - 電力会社と連携したシステム提案

 一方、ZEH時代においては、分散電源システムと呼ぶ、電力会社と連携したシステム提案にも力を注いでいる。

 分散電源システムは、需要家の蓄電システムを群制御して、価値の増大を図るもので、「自給自足をしている住宅が、電力供給側に協力するものになる」という。太陽光発電の普及などにより、電力会社から供給する昼間の電力量は減少するものの、夕方の時間帯に供給量が増加する構造が変わらないため、電力会社は昼間と、夕方および夜の電力供給量の格差がこれまで以上に広がるという課題を生むことになる。そうした格差を埋めるためにも、住宅の蓄電システムを群制御して、電力会社を支援する仕組みが求められているというわけだ。

分散電源システムは、需要家の蓄電システムを群制御して、価値の増大を図るもので、「自給自足をしている住宅が、電力供給側に協力するものになる」という

 すでにオーストラリアでは、電力会社が分散型電源システムとして、多数台の蓄電池を連携するソリューションを展開。電力会社からネット経由で信号を受けて、複数の蓄電池をまとめて仮想大型蓄電池として制御。電力平準化に向けた取り組みを開始している。今後、分散型電源システムの需要は増大するとみられており、同社では、オートスラリアでの実績をもとに、分散電源システムの提案を加速する考えだ。

 パナソニックでは、ハイブリッドパワコンや、分散電源システムの活用により、「これらを連携させて新たなエネルギーマネジメントの世界を提案していく。また、時代の変化にあわせて、スマートハウスを中心に、マンションや非住宅ゾーンへも、エネルギーマネジメント事業を拡大させていく」としている。

 なお、パナソニックでは、2018年度に、海外向け蓄電池事業で100億円、国内エネルギーマネジメント事業で2800億円の事業規模を目指している。

パナソニックのパワーステーション(左)と、オーストラリアで展開している分散電源システム


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