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音楽の都を舞台に欧州プリペイドSIM比較対決!【オーストリア編】

2015年10月17日 11時00分更新

文● 天野 透

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ウィーンは日本人に人気の渡航先

 ベルリンの次にロードテストを試みたのは、ハプスブルク家の拠点として栄えた、音楽の都として有名なオーストリア・ウィーンだ。「3大オーケストラ」の一角として名高いウィーンフィルハーモニー管弦楽団のホームページには、ドイツ語と英語、それに日本語の案内が実はあったりするのだが、ここからもわかるとおり日本人はクラシック音楽が大好きで、現に筆者も現地で結構な数の日本人を見かけた。ウィーン国立歌劇場の開演前アナウンスで自然な日本語が流れてきた時には、流石に驚いたものである。

ウィーンきっての観光スポット、シェーンブルン宮殿にてスピードテスト。インフラの問題か機材の問題か、T-mobile.atのLTE電波を上手く掴めなかった

 また、ウィーンはカフェ文化が栄えていることでも有名だ。市民のサロンスペースとして発展をしてきたカフェは、ハプスブルク家に献上される洋菓子と相まって発展し(ウィーン菓子はフランス菓子のルーツでもある)、今なおザッハトルテ発祥の店である「ホテル・ザッハー」をはじめ、街のあちこちに「コンディトライ」というカフェスペースを併設したパティスリーがある。

オーストリアを代表するグルメ「シュニッツェル」、要するにとんかつ。15ユーロほどで「わらじサイズ」のカツと、山盛りポテトが出てくる。ビールが進むひと皿だ

 ちなみにウィーンのスイーツというと、ウィンナーコーヒーやホットチョコレートなど、生クリームに「盛りの妖精」が舞い降りることもしばしばだが、実はこれらのクリームは無糖なので、見た目ほど甘ったるくはない。甘いもの、特にケーキやチョコレートなどの西洋菓子には目がない筆者は、一日で3件のコンディトライをハシゴするスイーツ巡りをやったりした(朝10時にシェーンブルン宮殿のカフェ、昼の1時にホテル・ザッハー、そして夕方5時にカフェ・ゲルストナーである)。これもウィーンの楽しみのひとつだろう。

ウィーンカフェ巡り第1弾、シェーンブルン宮殿「カフェ・レジデンツ」。ナッツトルテとエスプレッソで一息。因みにドイツ語で「ケーキ」を指す言葉は「トルテ」と「クーヘン」の二種類がある。トルテはクリームやチョコレートでコーティングされたようなタイプで、クーヘンはパウンドケーキのような焼き菓子タイプのもの

安い、安い、実際安い!
オーストリアはプリペイドSIMの天国

 食べ物の話ばかりになってしまったが、オーストリアのモバイル通信業界は、最大手の「A1」、ドイツで優秀だった「T-Mobile」のオーストリア法人(以下「T-Mobile.at」と表記)、そして「3」(旧Orangeで現在は香港資本。以下、3)の3社が通信サービスを展開している。

 オーストリアはプリペイドSIMの天国だ。注目すべきはプリペイドプランの通信量の多さである。最大手A1は「B.free Internet 30 Tage」というプランが10ユーロで3GBの通信量を30日間、T-Mobile.atに至っては15ユーロで30日間になんと10GBもの大容量を使える「SURFKLAX 10GB」という太っ腹プランがある。「そんなに使わねぇよ」というのであれば、容量5GBで10ユーロのプランも用意されている。しかもこの2社、LTEの高速回線が利用できるのだ。

 一方3のデータプランは30日間で1GBの容量が6ユーロという「Nimm3 Internet」というもので、回線はMaxで4Mbpsの3Gに限られる。競合2社のプランがあまりに強力すぎるために、通信サービスとしては少々見劣りしてしまうのは否定できない。お財布に優しい事を活かして、通信費を抑えたい場合に選択すると良さそうである。

市民公園シュトラウス広場での計測の様子。LTEが入るA1とT-mobile.atは10Mbps前後で、3G通信の「3」は制限値の4Mbps少々。どのキャリアも安定したパフォーマンスを見せた。ちなみにこの市民公園には、シュトラウス以外にもシューベルトやレハールといった作曲家や、過去の市長などの像が点在している

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