日本エイサー、トリニティ、VAIOが
Windows 10 Mobile搭載スマホの開発を発表
PCに加え、平野社長が就任以来最も多く寄せられた質問という「Windows 10 Mobile搭載スマートフォン」についても、従来開発表明していたマウスコンピューター、FREETEL、サードウェーブに加え、新たに日本エイサー、トリニティ、VAIOが開発を発表。平野社長は「さらに多くのパートナーから多くのデバイスが出るように支援体制を整えていきたい」と話し、Windows 10 Mobileでも存在感を示していきたい考えだ。
国内ではキャリア経由のスマートフォン販売が主流だが、現時点では「キャリアとは色々な議論をしている」(平野社長)と語るにとどまり、キャリアの採用に関しては明言されなかった。
新しく参入した3社では、VAIOは日本通信が企画した「VAIO Phone」に一部関わっていたが、今回はすべてVAIOが主体となって開発するため、実質的には「VAIO初のスマートフォン」と言っていい。基本的にはB2Bとして法人向けの展開を想定しているが、SMOJ経由で個人の購入も可能になる見込み。ミドルレンジのシンプルなものになる、という。
トリニティは、ライフスタイル提案型のブランド「NuAns」から初めてのスマートフォンの提供となる。NuAnsで目指すライフスタイル提案の中心となるスマートフォンが必要だと判断して、今回の参入にいたったという。背面の素材感やデザインを重視し、さらに新たな取り組みも行うという。詳細は今後発表される予定だ。
グローバルですでにWindows搭載スマートフォンの実績があるAcerでは、日本エイサーが日本市場にもグローバルモデルを提供する。今回は「Acer Liquid M330」が展示されていたが、実際に投入する製品はまだ決まっていないそうだ。
国内の大手携帯メーカーがまだ参加していない代わりに、これまでスマートフォンを作っていなかったメーカーが参入してきている点が、Windows 10 Mobileの現状を示しているとともに、面白いところでもある。OSとしての自由度が少なく、そもそもまだOS自体が完成していないという問題はあるが、新規参入メーカーが、どのような製品を投入してくるのか。さらに、IoT向けWindows 10の登場で、マイクロソフトの目指す世界がどこまで実現してくるのか。今後のWindows 10の動向が注目される。
マイクロソフトでは、Photo & Video、Game、Musicという3つのシナリオでのWindows 10訴求を図っていく考えで、それに沿ったWindows 10搭載製品が展示されていた。プロフェッショナル向けのVAIO Z Canvasと手書きによる生産性向上を狙った東芝のdynaPad
