カドカワは、2016年4月に開校を予定している「ネットの高校」の発表会を開催。学校名やカリキュラム、課外授業などの詳細を公開した。
学校名は「N高等学校」
気になる学校名は「N高等学校」と発表。ネットを通じて学業のほか各業界のプロによるキャリア教育を予定する。本校所在地は沖縄県うるま市。今日14日より生徒の募集を開始し、11月9日には“第1回 ネットオープンキャンパス”も予定している。
学校の理事長となる、カドカワ代表取締役会長の佐藤辰男氏からは「ネットの時代、デジタルネイティブの時代。この時代の理想の高校を作ろうという事業がスタートすることに大変興奮しています。KADOKAWAのコンテンツの力とドワンゴのIT技術、ニコニコのコミュニティー作りのノウハウといったものを結集して理想の高校を実現したいと思っています」とコメント。
続いて、引きこもりや不投稿の子どもたちの多くがニコニコ動画のファンであったりKADOKAWAコンテンツのファンであることが多いことにも触れ、「N高校に集まった生徒たちが社会との接点を見つけて、職業の教育を受ける、あるいは大学受験にチャレンジするということで社会に出ている場が作れたら理想です。微力ながらこの事業に邁進してきたい」と、意気込みを語った。
1年10万円以下
とにかく安い学費
学費は3年間で65万円で国が負担する「高等学校等就学支援金」の支給申請を行なうことにより、授業料(1単位あたり5000円)の一部(1単位あたり4812円)が支給。これにより、3年間で29万3912円と1年計算で10万円切る学費になるのが特徴だ。
専門的なカリキュラム以外にも大学受験に勝てるコースも用意
授業のカリキュラムは、プログラミングや文芸小説創作授業などといった専門的なものがやはり多いが、大学受験を目指すためのオリジナル受験教育も用意している。こちらでは、「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」著者である坪田塾塾長の坪田信貴さんがスペシャルサポーターとして就任している。同社代表取締役社長の川上量生氏は「1年目で東大入学者を輩出する」と意気込んだ。
文化祭はニコニコ超会議
コミュニケーション部分もサポート
通信教育となると基本的に1人での授業になるため、途中で辞めてしまう人も多いというう。同校では、生徒全員にメールアドレスとウェブコミュニケーションサービス「Slack」、共有サービス「GitHub」のアカウントを発行予定。Slackで生徒間のコミュニケーション、創作物やレポートはGitHubを役立てて欲しいという。
学校行事としては、同校の学生はニコニコ超会議が文化祭になる。また、闘会議で課外授業活動、ニコニコ本社は自習室として利用できる。日本各地に宿泊しながら職業体験ができるプログラムも予定している。