NTTドコモは10月5日、「GALAXY S4 SC-04E」「GALAXY J SC-02F」「GALAXY Note 3 SC-01F」の3機種にAndroid 5.0へのバージョンアップを含む、アップデートの配信を開始した。
その中でもGALAXY S4は2013年5月発売と2年以上前にリリースされ、2013年ドコモ夏モデルの中では、唯一Android 5.0へのバージョンアップが提供される端末となる。早速アップデートを適用することにした。
1年遅れのAndroid 5.0ではあるが
2年落ちのGALAXY S4が新鮮に目に映るように
Android 5.0にして、一目でわかるのがUIの変化。筆者はすでにNexus端末などで、Android 5.0(Android 6.0も)自体は長く使っているのだが、マテリアルデザインによるフラットなUIデザインやアイコンはGALAXY S4上では単純に目新しく、新しい気分で利用できる。各種の標準アプリについても同様にデザインが新しくなっている。
特に便利なのが、通知がロック画面にも表示されるようになり、スマホを使っていない間に起きたことをまとめて知ることができる点。また、細かなところではBluetoothテザリング機能の追加などもある。
端末自体の動作もわずかに軽くなったように感じられる。今回のアップデートにあたり、システムをリセットしたので、その分も差し引く必要があるかもしれないが、「AnTuTu Benchmark」の結果でも数値の若干の上昇を確認できた。
Android 5.0にアップデートしたことで、まだまだ現役で使える感じが持てるGALAXY S4だが、それは元々の性能が高いためだろう。主要スペックは5型フルHDの有機ELに、クアッドコアのSnapdragon 600 1.9GHz、2GBメモリー、32GBストレージ、1320万画素カメラ(インは210万画素)、2600mAhバッテリーなど。イマドキのミドルクラスの端末と比較しても見劣りしない。
ただ2年も経つと、バッテリーの劣化が目立つ。もっともそれもユーザーによる交換が可能で、今でも3000円強で入手できるので問題ない。またネットワーク面では、LTEは2GHz/1.5GHz/800MHzの3バンド対応で、都市部に多い1.7GHzの高速基地局が利用できないのとVoLTEにも非対応だが、それ自体は致命的なわけではない。
スマホというジャンルが成熟して、2年前の製品でもOSをバージョンアップすれば十分に利用できるというのは、端末メーカーにとっては苦しい部分もあるだろうが、一般のユーザーにとっては間違いなく大きなメリット。個人的にはテスト用や海外出張時の予備端末などで、まだまだ活躍させる予定だ。
ドコモ「GALAXY S 4 SC-04E」の主なスペック | |
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メーカー | サムスン電子 |
ディスプレー | 5型有機EL |
画面解像度 | 1080×1920ドット |
サイズ | 約70×137×8mm |
重量 | 約134g |
CPU | Snapdragon 600(APQ8064T) 1.9GHz(クアッドコア) |
内蔵メモリー | 2GB |
内蔵ストレージ | 32GB |
外部メモリー | microSDXC(最大64GB) |
OS | Android 4.2→4.3→4.4→5.01 |
最大通信速度 | 下り100Mbps対応 |
Xi対応周波数 | 2GHz/1.5GHz/800MHz |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) |
テザリング | ○(最大10台) |
カメラ画素数 | リア:約1320万画素 /イン:約210万画素 |
バッテリー容量 | 2600mAh |
FeliCa | ○ |
ワンセグ | ○ |
NOTTV | ○ |
赤外線通信 | × |
防水/防塵 | ×/× |
SIMサイズ | microSIM |
カラバリ | Black Mist/White Frost /Blue Arctic |
発売時期 | 2013年5月23日 |