AMDは30日、ビジネス市場向けAPU「AMD PRO Aシリーズ」の新製品ラインナップとして「AMD PRO A12」を発表した。
これは、6月に発表されたモバイル向けの第6世代APU“Carrizo”をビジネス向けとしたもの。“Carrizo”の詳細はCOMPUTEX TAIPEI 2015での発表記事を参照してもらいたい。
「AMD PRO Aシリーズ」モバイルプロセッサーは、バッテリー寿命、性能、効率性を最適化。外出先の電源がない環境下における作業向けのモバイル機能、内蔵セキュリティー、管理容易性を考慮して設計されている。
AMDによると、今回発表した「AMD PRO A12」は、プラットフォームの安定性、長期のプロセッサー寿命、より充実したシステム構成による優れた信頼性を実現するという。すでにHPのノートPC「HP EliteBook 705」シリーズでの採用が決まっている。
具体的なモデルナンバーが公表されているのは「AMD PRO A12-8800B」のみ。これは、12基の演算コア(CPU4基+GPU8基)を搭載し、「AMD Radeon R7」GPUを唯一搭載した「AMD PRO」モバイルプロセッサーとなる。CPUクロックは最大3.4GHz、GPUクロックは最大800MHzで、グラフィックス演算コア(シェーダコア)は512基。
ビジネス向けAPUということでセキュリティー機能が強化されている。ARMのセキュリティー技術「TrustZone」に対応し、専用のプロセッサーを内蔵している。機密性の高いタスクはこのプロセッサーで実行される仕組みだ。