実際に仮想HDDを作成する手順を解説する
では実際に作業手順を解説する。作業は「コントロールパネル」→「管理ツール」→「コンピュータの管理」で行なう。ログオンするユーザーは管理者権限が必要だ。
VHDXの作成は、DISKPARTコマンドなどでもできるのだが、マウントなどの作業には、「コンピュータの管理」を使ったほうが便利だ。また、メモリカードのフォーマットなどもここでまとめてできる。なお、この説明では、メモリカードスロットはDドライブになっていると仮定している。
これで、仮想HDDファイルが作成されて、Oドライブとしてマウントされたことになる。ちなみにファイルサイズは、作成直後は4メガバイトだったが、ボリュームを作成してフォーマットすると、約300MBになった。
Windowsは、全体マウントしたときのドライブ文字を記憶するので、次回以降、この仮想HDDファイルをマウントするOドライブになる。ただし、すでに他のドライブが使っていると、他の文字が割り当てられてパスが変わってしまうので注意が必要だ。
ただし、このままでは、システムを再起動したときに、自動でマウントが行なわれないため、アクセスができない状態になってしまう。これについては次回解説をする。
そのほかの仮想ハードディスク操作を紹介
作成した仮想HDDに関して、他の操作などを解説しておくことにしよう。まずは、アンマウント(マウントしたボリュームを取りはずすこと)だ。「コンピュータの管理」では、中央下のリストにある仮想ハードディスクの先頭部分で右クリックして「VHDの切断」を選択する。これでマウントは解除される。
再度手動でマウントする場合には、「操作メニュー」→「VHDの接続」を選び、VHD/VHDXファイルを指定する。なお、アンマウント、マウントともに時間がかかるので注意されたい。
マウント状態になっていれば、普通のハードディスクとまったく同じ操作が可能だ。たとえば「コンピュータの管理」 でドライブ文字の割り当てを変えることもできるし、エクスプローラーでドライブアイコンを右クリックして「名前の変更」を選択してボリュームラベルを変更することもできる。
また、アンマウント状態であれば、仮想ハードディスクファイルを他のフォルダに移動させたり、コピーすることも可能だ。

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