効果絶大なデュアルマイク方式採用
ノイズキャンセルヘッドホンはこれ!!
ここからはソニー以外のノイズキャンセルヘッドホンを集めて紹介していこう。残念ながら今のところ、ハイレゾ対応をうたったモデルはほとんど登場していない(ハイレゾ対応をうたうかどうかはメーカーのポリシーの問題もあるし、必ずしも音質的な優劣を示すものではない。念のため)。
だが、効果絶大と感じたデュアルマイク方式の最新鋭モデルはさまざまなメーカーから発売されている。
ノイキャンといえばボーズ! イヤフォンタイプの
「QuietComfort 20 Acoustic Noise Cancelling headphone」
まずはノイズキャンセルといえばボーズ。最新モデルの「QuietComfort 20 Acoustic Noise Cancelling headphone」(実売価格 3万5000円前後)は、内蔵した2つのマイクでノイズキャンセルを行なう同社の最新の技術を採用。
また、豊かな低音を再生する「TriPortテクノロジー」のほか、ツメのような形のヒレがついた「StayHear+チップ」により、耳に深く押し込まなくても快適な装着感が得られる。
ユニークなのは、新たに採用された「Awareモード」。騒音を低減しつつも、会話や駅のアナウンスなどはクリアに聴き取れるノイズキャンセルモードに切り替えできる。強力なノイズキャンセル機能を持つだけに、こうした安全面の配慮、使い勝手を高める工夫は一歩先を行っている気がする。
オーバーヘッド型はもはやボーズが定番!?
「QuietComfort 25 Acoustic Noise Cancelling headphone」
同じくボーズのオーバーヘッド型「QuietComfort 25 Acoustic Noise Cancelling headphone」(実売価格 3万5000円)は、耳をすっぽりと覆うアラウンドイヤータイプで、音質も含めてQuietComfortシリーズの最高峰となるモデルだ。
TriPortテクノロジーの採用など、同社の高音質技術はフルに投入されている。アルカリ電池1本で約35時間の連続使用ができるので、飛行機での旅など長時間の移動も快適に使える。
あのヘッドフォンメーカーもノイキャン市場に参戦!?
AKG「N60NC」
オーストリアのAKGも「N60NC」(実売価格 3万2000円)というオンイヤータイプのコンパクトなモデルを発売している。
ノイズキャンセル機能はもちろん、フィードフォワード方式とフィードバック方式を組み合わせたハイブリッドタイプ。ドライバーは約40mm口径で、AKGの優れた音質をノイズキャンセルとともに楽しめる。
そして、独自の「3D-Axis2」機構採用で、コンパクトに折り畳んで収納できるため携帯性にも優れている。バッテリーはUSB充電方式で、連続使用時間は約30時間だ。
40mm口径の大型ドライバーでノイキャン!
フィリップス「Fidelio NC1」
フィリップスの「Fidelio NC1」(実売価格 2万1000円前後)は、40mm口径のネオジウム磁石採用ドライバーを使っており、こちらもハイレゾ対応で周波数特性は7Hz~40kHzとなっている。
ノイズキャンセル機能はフィードフォワード方式とフィードバック方式を組み合わせたハイブリッドテクノロジーを採用する。
コンパクトでモダンなデザインのハウジング部はアルミニウムボディにラバー素材を組み合わせており、ノイズキャンセルタイプとしては比較的安価ながらも質感の高い仕上がりだ。折り畳みができる構造など携帯性も確保している。
バッテリーはUSB充電方式で、連続使用時間は約30時間となる。
ワイヤレスで使えるノイキャンヘッドフォン
デノンの「GLOBE CRUISER AH-GC20」
最後はデノンの「GLOBE CRUISER AH-GC20」(実売価格 3万3000円)。ほかのモデルと同じく、デュアル・アクティブ・ノイズキャンセリング機能を備える。
Bluetooth機能も持ち(apt-x、AAC対応)、ワイヤレスでノイズキャンセルが使える気軽さが大きな特徴だ。
ドライバーは専用設計の40mm振動板を採用している。特にハイレゾ対応はうたっていないが、周波数特性は5Hz~40kHzと広帯域だ。
アラウンドイヤータイプのイヤーパッドには、肌触りの良さと耐久性を両立した人工皮革を新開発。ヘッドバンドの内側は通気性の高いドライフィットクロスを使うことで快適な装着感を追求している。
Bluetoothにも対応するため、併用時での連続使用は約20時間となる。充電はUSBによる給電だ。
いよいよハイレゾ×ノイキャンの時代到来か!
このように、ノイズキャンセルタイプのヘッドホンも決して数は多くはないが、進化した最新モデルがラインナップされている。ハイレゾ再生でもしっかりとよさが感じられるなど、音質も優秀になってきている。
音質にこだわってノイズキャンセルを敬遠してきた人もぜひとも一度試してみてほしい。きっとその進化の度合いに感激するはずだ。
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