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富士通PCをWindows10にアップグレード 第4回

Windows 10用セットアップメディア作成を富士通ノート「LIFEBOOK SH90 WS1/T」で (1/2)

2015年09月12日 15時00分更新

文● 高橋量 編集●金子/ASCII.jp

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検証に利用した富士通の13.3型モバイルノート「LIFEBOOK WS1/T」

 前回は、Windows 10へのアップグレード通知が届かない人のために、手動でWindows 10へアップグレードする方法を紹介した。今回はWindows 10用セットアップメディアの作成方法と、メディアを使ったインストール方法について紹介する。

セットアップメディアはDVD-RではなくUSBメモリーで

 セットアップメディアの作成には前回と同じく、マイクロソフトが公開している「メディア作成ツール」を使用する。メディアとしてはUSBメモリーか、DVD-Rなどの光学ディスクを利用可能だ。

 光学ドライブを内蔵しているPCなら、「メディア作成ツール」で作成したISOファイルをDVD-Rに書き込みこむことでセットアップディスクを作成できる。しかし最近のモバイルノートには光学ドライブを搭載していないモデルも多い。マシンに光学ドライブが搭載されてないなら、USBメモリーをセットアップメディアとして利用するといいだろう。

 ちなみに今回テストに利用した富士通の13.3型ノート「LIFEBOOK WS1/T」(「LIFEBOOK SH90」の直販モデル)は、モバイルノートでありながらも、光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブやブルーレイディスクドライブを搭載可能だ。このマシンならセットアップ用の光学ディスクも作成できるが、今回は汎用性を考えて、あらゆるマシンで利用できるセットアップ用USBメモリーの作り方を取り上げる。

 なお第1回の記事でも紹介したが、アップデート前には事前の準備が必要だ。富士通のサポートページから必要な作業を確認しておこう。

セットアップ用USBメモリーを作る

 セットアップ用のUSBメモリーメモリーを作成するには、マイクロソフトの「メディア作成ツール」が必要だ。前回の記事で入手方法を紹介しているが、まだ作業を行なったことがない人は、ダウンロードページからプログラムを入手していただきたい。

マイクロソフトが公開している「メディア作成ツール」ダウンロードページ

利用しているWindowsの種類に応じて32ビットバージョンか64ビットバージョンを選ぶ。「LIFEBOOK WS1/T」はOSにWindows 8.1 Update 64ビットを採用しているため、今回は64ビットバージョンを選択した

 ソフトを起動すると「実行する操作」として、ふたつの項目が表示される。前回はそのままアップグレードを行なうために「このPCを今すぐアップグレードする」を選択したが、今回はメディアを作成するため「他のPC用にインストールメディアを作る」を選ぼう。「他のPC」と表記されていることからわかるとおり、作成したメディアはほかのPCでも利用可能だ。

実行する操作として「他のPC用にインストールメディアを作る」を選択し、「次へ」をクリック

 アップグレード時はOSの言語やエディションなどが自動的に選択されるが、メディアを作成する場合は自分で種類を選ぶ必要がある。アップグレードするマシンに合わせて、エディションやアーキテクチャを選択しよう。クリーンインストールする場合は、セットアップ時にプロダクトコードが必要になるので、あらかじめ用意しておくこと。

通常は言語に「日本語」を選べばOK。Windows 7 Home Basic/Home PremiumまたはWindows 8.1を使っているならエディションは「Windows 10 Home」に、Windows 7 Professinal/UltimateまたはWindows 8.1 Proを使っているなら「Wiondows 10 Pro」を選択する。アーキチェクチャは使っているOSに応じて32ビットか64ビットを選ぶ

USBメモリーの容量は3GB以上

 セットアップ用のUSBメモリーを作る場合、USBメモリーには3GB以上の容量が必要だ。3GBのUSBメモリーは販売されていないため、4GBのメモリーを用意するといいだろう。メディア作成時にFAT32でフォーマットされるので、事前に初期化しておく必要はない。ただしUSBメモリーに記録されているファイルはすべて消去されてしまうため、必要に応じてバックアップを取っておくこと。

使用するメディアの種類に「USBフラッシュドライブ」を選び、「次へ」をクリック

接続されているUSBメモリーを選び、「次へ」をクリックしてメディアを作成する

これはほかのマシンでの画面写真だが、UBSメモリーの容量が十分でも、本体側のストレージ空き容量が少ないと作業ができない。少なくとも6GBの空き容量は確保すること

メディアの作成が終わったら「完了」をクリック

作成したセットアップ用USBメモリーのストレージ使用状況

USBメモリー内には、セットアップ用のファイルがコピーされている


 

(次ページ、「USBメモリーからWindows 10へアップグレード」に続く)

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