社外取引先との会議も容易に、「Polycom RealPresence Web Suite」国内発売
WebRTC対応ブラウザからビデオ会議へ参加可能に、ポリコム
2015年09月02日 09時00分更新
ポリコムジャパンは9月1日、同社で初めてWebRTCプロトコル対応ブラウザをサポートした、エンタープライズ向けのビデオ会議ソリューション「Polycom RealPresence Web Suite」の国内販売を開始した。社外の取引先なども含め、招待されたユーザーはどこにいても、PCやタブレットのWebブラウザを通じてビデオ会議に参加できる。
RealPresence Web Suiteは、ポリコムの「Polycom RealPresenceプラットフォーム」の機能を拡張するソフトウェア(仮想アプライアンス)。Webブラウザからビデオ会議/音声会議の主催と参加を可能にし、スライドや画像など複数のコンテンツアップロードと共有、資料へのアノテーションや仮想ホワイトボードへのフリーハンドの書き込み、グループチャットなどの機能も備える。
参加者は、会議主催者がメールやインスタントメッセンジャー経由で送付する招待状のURLをクリックするだけで、簡単に接続できる。このとき、WebRTC対応ブラウザであればプラグインの追加なしで利用できるので、社外取引先や外出中の社員とのミーティングなども容易に設定、招待ができる。
また、従来型の同社ビデオ会議システムやマイクロソフトの「Skype for Business(旧Lync)」、SIP端末、電話(公衆回線)からも、RealPresenceプラットフォームを介して同じビデオ会議/音声会議に接続することが可能だ。
エンタープライズ向け製品として、高い拡張性やセキュリティ、信頼性を備える。Active Directoryとの統合により、社内ビデオ会議の招待状を簡単に送信できる点も特徴。
なお、RealPresence Web SuiteにはスタンダードエディションとProエディションがあり、WebRTCサポートやドキュメント共有、アノテーションなどの機能はProエディションのみ。販売はポリコム認定販売代理店経由で、価格はオープン(同時セッション数単位のライセンス)となっている。
Web環境があれば、誰でもビデオ会議に参加できる世界を実現
今年4月からポリコムジャパン社長を務める三ツ森隆司氏は、発表会冒頭、ポリコムジャパンのビジネス戦略を説明した。
グローバルで25周年を迎えるポリコムでは、働く場所を問わず人々やチームをつなぐ“未来のワークプレイス”の実現に向け、「テクノロジーの革新」「エンタープライズ向け」「マイクロソフトとの緊密なパートナーシップ」の3つをテーマに、顧客における先進的なビジネスコミュニケーションの実現を支援している。
今回のWebRTCサポートについても「業界に先駆けて、エンタープライズ向けビデオ会議システムに採用した」と三ツ森氏は語り、今後も先進的テクノロジーを通じて“未来のワークプレイス”実現を支援していくと抱負を述べた。
また、同社シニアセールスエンジニアの荒井修三氏は、今回の新製品の利用シーンとして「『他社との会議』がキーになる」と説明した。社内だけでなく、取引先との会議も簡単に招集できるため、企業間でも効率的な共同作業が行えるという。 「Web環境があれば、誰でもビデオ会議に参加できるよという世界」をPが提供しようとしている
「Web環境があれば、誰でもビデオ会議に参加できるという世界を、ポリコムは提供しようとしている。この世界に来ていただければ、ビデオ会議もWeb会議もマイクロソフト(のSkype)も、すべてつながる」(荒井氏)