KDDIは、法人向けクラウド基盤「KDDI クラウドプラットフォームサービス」の新機能として、9月7日から「オブジェクトストレージ」の提供を開始する。特長は、99.999999999999%(14ナイン)の堅牢性だ。
新機能は、データの爆発的増加に対応する「無制限の容量拡張性」を備えたクラウドストレージサービス。KDDIの提供するイントラネット回線「KDDI Wide Area Virtual Switch」および「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」を通じて、閉域環境でセキュアで安全にデータ転送できる。
また、データを国内データセンター3カ所に分散保存して保護。データの損失・破壊とならないことを示す値である「堅牢性」は、なんと99.999999999999%(14ナイン)に達するという。
ベースとなる技術としては、約1300万人(2015年6月末時点)の「auスマートパス」会員が利用するストレージサービスで安定稼働中のCleversafe社製ストレージを採用。
一般的なクラウドサービスでは必要となるイントラネット回線との接続料金、データ転送料金、および初期費用が不要なため、月額ストレージ利用料8000円(税別)/TBのみで利用可能。
KDDIは「通話履歴などの音声データや映像データをストレージに格納しているが、容量がひっ迫して預けられなくなった」「容量を確保するため、不要なデータを消したいが、どれを消して良いか判断がつかない」「ストレージにデータを格納したいが、システムトラブルによるデータの消失や情報流出が不安」といったユーザーに最適と紹介。大切なデータを容量を気にせずに安心して預けられるとしている。
なお、日商エレクトロニクスをはじめ、製造業、放送業、金融業などのユーザーにて、同機能の導入が予定されている。