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【RQあり】日本最高峰カテゴリー「スーパーフォーミュラ」を見よう!

2015年08月28日 17時00分更新

文● 松永和浩 写真●松永和浩 編集●末岡大祐/ASCII.jp

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F1並みのコーナーリングを見せる
日本のトップフォーミュラ「スーパーフォミュラ」

 F1に代表されるオープンホイール・シングルシーターのレースカテゴリーがフォーミュラだ。日本ではスーパーFJというホンダFIT用1500ccエンジン搭載のマシンからF4、F3とステップアップしていき、国内最高峰となるのがスーパーフォーミュラである。

 かつてフォーミュラニッポンと呼ばれていたが、2013年からスーパーフォーミュラという名称に変更された。

 スーパーフォーミュラのマシンは、全車共通のイタリア・ダラーラ製シャーシを使用、エンジンはSUPER GTのGT500マシンと共通の直列4気筒2リッターのターボ過給のものが搭載される。最高出力はなんと550PS以上。他のレースと違うのが「オーバーテイクシステム」。これを稼動させると20秒間だけ出力が約30PS引き上げられ、ライバルの追い越しなどに使える。決勝レースで5回だけ使用可能というルールだ。

 エンジン供給はトヨタとホンダの2社で、他のカテゴリーで日産車を走らせるKONDO RACINGとTEAM IMPULは、ここではトヨタのエンジンを搭載している。

 スーパーフォミュラは国内6サーキットで全7戦が開催され、今回取材した第4戦ツインリンクもてぎは、ちょうどシーズンの折り返し地点。全てのドライバーが今年仕様のマシンに慣れてきて、その実力が拮抗するレースとなった。

 F1並みといわれるコーナーリングスピードは圧巻で、超ハイスピードバトルを目の当たりにすることができる。

 予選はQ1(1回目)からQ3(3回目)まで行なわれ、第4戦では参加台数19台に対しQ2へは14台、Q3へは8台というノックアウト式だった。スーパーフォーミュラの面白いところは、この1位から最下位までのタイム差がたったの1秒半しかないというところ。Q3に進出した8台ではそのタイム差がたったの0.3秒しかないのである。

 今シーズン、もっとも注目を集めているのが、昨年までF1を走っていた小林可夢偉選手だ。予選はポールから0.3秒足らずの差で3位となるが、それでも十分にトップを狙えるポジションだった。

 また、17歳で全日本F3に鮮烈にデビューし、そのままシリーズチャンピオンを獲得。日本人史上最年少でマカオGPに出場した期待の若手・平川 亮選手。この二人が籍を置くTeam Lemansは取材メディアの数が非常に多い注目のチームである。

 車両と同様に選手の装備もスーパーフォーミュラならでは。特に常に剥き出しとなるヘルメットは、空気の流れを熟慮したカタチとなっている。

 レースのプロモーションも選手にスポットが当てられ、ピットウォーク中に選手がサイン会を行なうのはSUPER GTと同じだが、違うのは決勝日のピットウォークでもレースクイーンは選手の横で選手をサポートする。

 この日のピットウォークはあいにくの雨であったが、レースクイーンは、サインをする選手に傘を差し続けていた。

 そして、SUPER GTでもおなじみのスタート前の国歌斉唱。スタッフが全員整列をしてドライバーとマシンを見送る姿はすがすがしさを覚える。

 なお、この日はグリッドウォーク直前まで降った雨がどうなるのか、やや不安な空模様だった。各チームは、直前までタイヤチョイスに頭を悩ませていたようだ。

レースは、P.MU/CERUMO・INGING SF14の石浦宏明選手が、ポールトゥーウィンという快挙で今季2勝目を上げた。このマシン、なんと痛車である

続いてPETRONAS TOM'S SF14の中嶋一着選手が2位、LENOVO TEAM IMPUL SF14のJ.P.デ・オリベイラが3位となった

 J.P.デ・オリベイラ選手のマシンにはPCメーカーのレノボがスポンサーにつく。スーパーフォーミュラではASCII.jpに縁が深いIT系スポンサーが非常に多い。

 優勝した石浦選手のマシンのエンジンカバーには、PC系周辺機器で有名なPLANEXのロゴが。中嶋大祐選手のNAKAJIMA RACING SF14はプリンターでおなじみのエプソンがスポンサード。

 野尻選手やナレイン・カーティケヤン選手のDOCOMO DANDELION M40S SF14は車名そのままにNTTドコモがメインスポンサー。しかし、それ以外にも富士通やファーウェイといったASCII.jp読者が見慣れているであろうメーカーが名を連ねている。


(次ページでは、「サポートレースのF3もアツイ!」)

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