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キーボードも標準付属、LTE対応バンドも豊富

LTE SIMフリーでOffice付属! 「Venue 10 Pro」の性能を見る (2/2)

2015年08月25日 10時00分更新

文● 松野/ASCII.jp

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5万円台でSIMフリー・Office付属のミドルクラスタブレット

本体は10.1型。スマートフォンの大型化に伴い、やや大きめのタブレットが増えている

 Venue 10 Proの本体は10.1型とやや大きめのWindowsタブレット。重量640gと聞くと重そうな印象を受けるものの、筆者個人としては、実際に持ってみるとそれほど負担は感じなかった。昨今は大型化が進むスマートフォンとの住み分けを意識してか、タブレットも10型以上の製品が増えているが、そうした市場のニーズにもマッチした製品と言えそうだ。

キーボード装着時の重量は1.3kgと、普通のノートPCと変わらないぐらい

キーボードを逆さに接続しても認識するので、立てて使用するテントモードなども利用できる

 オプションのキーボードを装着することで、「クラムシェルモード」としてモバイルノートPCのように扱うことも可能。装着の際にキーボードはしっかりとロックされ、ボタンを押さなければ外れなくなるので、単なるマグネット式のように少し衝撃が加わっただけで分離するような心配はない。キーボード側のヒンジ部分に出っ張りがあるため、ノートPCとして使用する際はキーボード面に自然と角度がつくようになっているが、このあたりは個人の好みで評価が分かれそうだ。キーボードを逆さに装着してフォトビューワーのように使える「テントモード」「スタンドモード」などにも対応する。

ディスプレーは10.1型で、画面解像度はフルHD(1920×1200ドット)。

キーボードはテンキーなしのアイソレーションタイプ。キーボード部にも厚みと重量があり、打鍵感はしっかりしている

 基本的には快適に使えるのだが、重量は1.3kgとさらに重くなり、一般的な13型クラスのノートPCと同程度になってしまうのはややマイナスポイントだろうか。裏を返せばほどよい重量感があるため、キーボード装着時でも安定して利用できるとも言える。薄くて打鍵感のないキーボードよりは少し重量があってもしっかりしたキーボードを選ぶ、というこだわり派のユーザーにはぴったりの選択肢になるだろう。

SIMスロット。4G LTEの対応バンドは1-5、7、8、13、17、18、19、20となる。

 LTE SIMフリーモデルということで、4G LTEの対応バンドは1-5、7、8、13、17、18、19、20と、豊富な帯域をカバー。日本国内の大手3キャリアが使用するメインのLTE帯、いわゆるプラチナバンドにそれぞれ対応するため、どのキャリアのSIMカードを挿しても高速通信の恩恵が受けられるのは大きい。SIMフリーをうたう製品の中には、日本独自のバンドであるバンド18(auのプラチナバンド)およびバンド19(ドコモのプラチナバンド)に対応していないものもあるのだが、Venue 10 Proの場合は安心してSIMフリーで利用できる。

左側面にはヘッドフォン/マイクジャック、音量ボタン、microHDMI端子、充電用microUSB端子、フルサイズのUSB 2.0端子を備える

右側面にはWindowsボタン、microSDカードスロット、SIMスロット、セキュリティーケーブルロックを備える

 CPUはBayTrail世代のAtom Z3735F(1.33GHz)、メモリーは2GB、ストレージは64GB。ディスプレー解像度はフルHD(1920×1080ドット)となる。タブレットとしては平均的なスペックだが、OfficeソフトとしてOffice 2013 Home&Businessを標準搭載しているのがポイントだ。別売のワコム製スタイラスに対応するほか、現在はWindows 10無償アップグレードの対応機種になっているのも特徴。こちらの記事でOSをアップグレードし、使用感を試したが、タッチまわりの機能が強化されたWindows 10で利用するVenue 10 Proは非常に快適だった。すでに購入している人はぜひ、Windows 10をインストールしてみて欲しい。

PCの総合性能を計測する「PCMark 8」では、日常的な作業の処理性能を計測する「Home accelerated 3.0」のスコアが876を記録。数値的には心許ないが、ゲームや写真・動画編集など、負荷の高くない作業で使うぶんにはまったく問題ない

 5万円台の価格でSIMフリー、かつOffice搭載端末を選ぼうとすると、選択肢は非常に狭い。ほどほどのスペックで多機能を求めるなら、普段使いでもビジネス用途でも、魅力的な選択肢のひとつとなってくれるはずだ。

デル株式会社

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