ソニーモバイルコミュニケーションズとZMPの合弁会社「エアロセンス」は8月24日、同社の会社概要および事業説明を行なった。
エアロセンスは、自律型無人航空機(UAV)向けのソリューションを扱う目的で2015年8月3日付で発足した会社。
ソニーモバイルのカメラセンシング技術や通信、ロボット技術と、ZMPの自動運転、ロボット技術、産業分野でのビジネスノウハウを合わせることで、自立型、つまり自動操縦の無人航空機を開発する。
無人航空機は、あらかじめフライトプランを入力することで、飛行(離陸/着陸も含む)から撮影まですべて自動で行なわれる。着陸後は、データを専用のクラウドサービスに取り込むことで、撮影データの閲覧や2D/3D地図の作成、フライトデータの確認などが行なえる。
このように、無人機によるデータ取集から解析までをソリューションとして一括で提供。当初は企業向けにサービスを開始していく。
発表会では、4つのプロペラで飛行するいわゆるマルチコプタータイプの機体のほか、垂直離着陸が可能な飛行機型無人機も登場。上空では高速移動が可能だ。
エアロセンス代表取締役社長兼CEOには、ZMP代表取締役社長である谷口 恒氏が就任。また取締役兼CTOに就任した佐部 浩太郎氏は、ソニーで「AIBO」や「QRIO」などのエンターテイメントロボット開発に携わった初期メンバーだ。
説明会では、ソニーモバイルコミュニケーションズ 代表取締役社長兼CEOの十時裕樹氏が登壇。今回の合弁会社の意味について「スマホだけでは成長が望めない」とし「新規事業の取り組みを目標に掲げていた」と語った。そのうえで、今回の合弁会社について「企業に向けて新たな付加価値を提供していけるのではないか」と期待感を示した。