そんなUbuntuスマホだが
販売台数はいまだ明かされず
では、発売から半年を過ぎたUbuntuスマートフォンの動向は順調なのか……これまで3機種のUbuntuスマートフォンが欧州と中国で発売されているが、販売台数は明かされていない。ミッドレンジの価格帯、そして店頭で販売されていないことも考慮すると、予想としては、Ubuntuを知っているテクノロジー好きに限定されているように見える。
一般ユーザーに手にとってもらうためには、アプリ以外にもキャリアの支持が必要だし、機種数ももう少し増える必要があるだろう。世界の多くの一般ユーザーにとって、スマートフォンはAndroidを意味し、それ以外はiPhoneなのだ。
決して一般的な認知度が高いとは言えないUbuntuを、どのようにマーケティングしていくのか。今年のMWCのレポートで伝えたように、Canonicalはコミュニティーでのクチコミによる広がりというシナリオを描いている(関連記事)。今回のやや中途半端なグローバルローンチが多少なりともこの戦略を加速させるのかに注目だ。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
この連載の記事
-
第342回
スマホ
AR/VRの長すぎる黎明期 「Apple Vision Pro」登場から6ヵ月、2024年Q1は市場はマイナス成長 -
第341回
スマホ
世界で広がる学校でスマホを禁止する動き スマホを使わない時間を子供が持つことに意味がある? -
第340回
スマホ
対米関係悪化後も米国のトップ大学や研究機関に支援を続けるファーウェイの巧みな戦略 -
第339回
スマホ
ビールのハイネケンが“退屈”な折りたたみケータイを提供 Z世代のレトロブームでケータイが人気になる!? -
第338回
スマホ
ファーウェイはクラウドとスマホが好調で大幅利益増と中国国内で復活の状況 -
第337回
スマホ
米司法省、アップルを独禁法違反の疑いで提訴 その中身を整理する -
第336回
スマホ
Nokiaブランドのスマホは今後も出される! バービーとのコラボケータイ、モジュール型などに拡大するHMD -
第335回
スマホ
ファーウェイスマホが中国で好調、次期HarmonyOSではAndroid互換がなくなる!? -
第334回
スマホ
Nokiaのスマホはどうなる!? HMD Globalが自社ブランドのスマホを展開か -
第333回
スマホ
アップルがApp Storeで外部決済サービスを利用可能に ただし手数料は27% -
第332回
スマホ
米国で特許侵害クロ判定で一時は米国で販売停止のApple Watch、修正は認められるか? - この連載の一覧へ