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カーライフを助けるモバイルバッテリーをガチ検証! 第1回

夏場に多い車のバッテリー上がり解消のアイテム!

2015年07月21日 12時00分更新

文● 藤山哲人

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走ってりゃ大丈夫だけど
渋滞にはまってさぁ大変!

 さて、バッテリーにいくら負荷がかかっても、地方のバイパスや高速道路を気持ちよく走ってるぶんには問題ない。なぜなら走っていればバッテリーを充電できるから。使っている分以上に充電ができるように計算されているのだ。

 でも問題は、夏場に必ず渋滞するシーサイドの国道(関東だと湘南から伊豆の134、135、136号)や観光地への道のりだ。エンジンがアイドリングしていれば、徐々に充電はできるものの、走っているときに比べると微々たるもん。つまり先のような悪条件が重なってかつ、渋滞にハマってしまうと、発電する以上に電気を使ってしまうためバッテリーが上がってしまうのだ。

 アイドリングストップ機能搭載車でも、発進と停止を繰り返す渋滞にハマると、アイドリングストップしなくなる。これは環境のためにアイドリングストップしてたら、バッテリーが上がってしまうための緊急措置。つまりアイドルで発電できる微々たる電力を使ってでも、バッテリーを充電したいという逼迫した事態と言ってもいい。加えてアイドリングストップから復帰するセルモーターは大きな電力を使うので、頻繁に使うとバッテリーを消耗してしまうという理由もある。

普段は12Vあるはずのバッテリーの電圧。でも酷使し続ける5Vって乾電池3本分しか出てない!ここまで下がると、まずエンジンはかからない

 最悪のシナリオは、長い渋滞で散々バッテリーを消耗したところに、トイレ休憩でエンジンを切ってしまった場合だ。新品のバッテリーなら休憩中に少し回復するが、古いバッテリーだとあまり回復が見込めない。休憩を終えてエンジンをかけようと思ったら、セルモーターが回らなくなったなんてこともある。

 なので渋滞にはまったら、エアコンを一段階弱くしたり、デフォッガを使わず手で曇りを拭いたり、ワイパーを間欠で使ったり、カーステは使わないなど、そう! 車中で「YASHIMA計画」を発動するのだ!

 また、休憩するなら渋滞を抜けて少し走って充電してから、という手もあるだろう。例えば東名上りの渋滞の場合、大和トンネルを先頭に40km渋滞してたら、海老名SAに入らず、港北PAに入るのが吉。

 さらに教習所で習ったとおり、バッテリー液が減っていないかの運行前点検も大事だ。

たまにはバッテリー液の状態を見ておくのもいい。どこまで入っているは見づらい場合は、車をゆするとバッテリー液が波打つので分かりやすい。補充液は数百円で買える(ただの精製水、コンタクトの水と一緒)。ただし水道水は塩素とか入っているのでNG

バッテリーがあがった! でもJAFを呼ぶその前に!

 それでもバッテリーが上がってしまった場合は、どうしたらいいだろう? JAFを呼ぶのが一番簡単だが、繁忙期なら1~2時間は待たされるのが当たり前。かつ一瞬でエンジンをかけてくれたとしても、昼なら1万3000円、夜なら1万5000円とそれなりの値段がかかる。まあ、JAF会員や自動車保険によってはロードサービスが無料になるけど、スゲー待たされるのは覚悟しておいたほうがいい。

※写真はイメージです

 ライダーの読者なら押しがけ(高めにギアを入れて、バイクやクルマを押してエンジンを強制的に回してエンジンかける方法)をすりゃいいんじゃね? と思うかも知れないが、車は結構重いので大人3人から4人+ドライバーが必要になるし、オートマ車は構造上押し掛けできない。

 坂道を走らせて人力じゃなく重力にまかせる方法もあるが、これはかなり危険なのでやめよう。エンジンがかっていないときは、ブレーキの油圧も利かないし、ステアリングのパワーアシストもないので、坂道でクルマをコントロールするのが難しい。アシストのないブレーキは、チャリンコ程度にしかブレーキが効かない感じなので、マジ注意!

 一番スマートなのは、親切そうなドライバーを見つけ、ブースターケーブルをつなげてバッテリーを借りる方法だ。そのときはできれば自分の車と同じぐらいの排気量の車がいい。排気量が小さなクルマ(軽自動など)だと、バッテリー容量も小さいので、排気量の大きなエンジンだとうまくかからない場合があるため。


(次ページでは、「ブースターケーブルによるジャンプスタート」)

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