紫外線も測れる女性向け「inWatch Her」
「inWatch」という深センと北京にあるメーカーのスマートウォッチも面白い。inWatchシリーズは各種センサーで運動量を測り、運動目標をどれだけ達成したかを計測できるが、その中でも「inWatch Her」は注目すべき製品だ。
その名の通り女性向けで、デザインも深センの宝石商であるAWISH COLLECTIONと提携。デザインも中身も一貫して深セン製ながら、男臭くない異色の製品である。
一見すると普通のアナログ時計だが、紫外線指数をライトでさりげなく表示。色で紫外線の強さを知ることができるほか、睡眠計を内蔵し記録する。値段は1499元(約3万円)。
激しく振ると自分の居場所を知人に通知
女性向け指輪型デバイス「iCharming」
深セン製のスマートウォッチではないが、女性向けのスマートデバイスとして紹介したいのが上海中興思〓(のぎへんに吉)発の「iCharming」という指輪型のスマートデバイス(スマートリング)。
3DセンサーとBluetooth 4.0を内蔵し、電話やメッセージが来ると光るほか、運動量を計ることができる。また、指をふることで連携するスマートフォンのカメラのシャッターをリモートで切ることもできる。さらに、激しく動かすことで現在位置をスマートフォン経由で登録先に伝達することができ、緊急時に知人や親族などに自分の居場所を知らせることが可能だ。
中国のスマートウォッチブームがはじまる!?
ざっと面白そうなスマートウォッチを紹介したが、調査会社のstatistaによると、2014年のスマートウォッチの出荷台数は744万台となった。2015年は2492万台まで伸びると予想している。
ベンダー別では上位より「サムスン」(23%)「レノボ」(10%)「LG」(7%)「Pebble」(7%)「Garmin」(7%)「ソニー」(6%)「Fitbit」(6%)となった。
今年はAppleWatchが台風の目となるが、枯れた技術を複数導入したスマートウォッチ製品が、ガラパゴスな中国の中小メーカーから続々とリリースされるだろう。中国のスマートウォッチも面白くなる。

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