「エンジニアに資格はいらない」って本当?元資格屋の答え (2/2)
2016年01月07日 11時00分更新
これから注目しておきたい技術とその資格
今後、転職や独立の役に立ちそうな注目技術2つとその資格を紹介します。
注目技術1:Hadoop
Hadoopは、「ビッグデータの活用に欠かせない」と近年注目されている技術です。データを複数のサーバに分散し、並列して処理するミドルウェアで、テラバイト、ペタバイト級大容量データの分析などを高速処理できるため、ビッグデータ活用における主要技術として導入が進んでいます。日本ではエンジニアが足りないこともあり、まだ導入が進んでいません。今後確実に伸びていく分野として注目されています。
Hortonworksは、企業での活用ができるように、アーキテクチャ、開発、構築が完全にオープンなHadoopディストリビューション「Hortonworks Data Platform(HDP)」を設計、提供していて、Hadoopの認定資格制度を持っています。2015年12月現在、英語試験のみ提供されています。(日本語のトレーニングあり)
MapR Technologiesは、Apache Hadoopと100%の互換性を維持しながら、高可用性、使いやすさ、パフォーマンスといった、エンタープライズで求められる要件を付加しているHadoopディストリビューションを提供していて、Hadoopの認定資格制度を持っています。2015年12月現在、英語試験のみ提供されています。(日本語のトレーニングあり)
注目技術2:NoSQL
NoSQLデータベースは、複数の種類の膨大なデータを高速かつ動的に整理、分析する「非リレーショナルなデータベースシステム」です。新しいデータの追加に「データベース定義の変更」が不要なので、日を追うごとに増加する構造が不規則データに迅速に対応できるデータベースシステムとして注目を浴びているのがNoSQLデータベース環境です。
おすすめの資格:MongoDB PROFESSIONAL CERTIFICATION
公式サイト https://university.mongodb.com/exams
資格提供企業 MongoDB
NoSQLデータベースの本命といわれ、アメリカの大企業で多数導入事例があるのが、「MongoDB」です。2015年12月現在、英語試験のみ提供されています。無償で学習できるMongo University(英語)があります。
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資格を取得すれば、キャリアアップに繋がると盲目的に考えるのではなく、取得のための学びが本当に自分に必要な知識の習得になり、キャリアアップに繋がるか、よく考えて取得することが大切です。
今回の連載第1回では、「よく考えるためのヒント」を挙げてみました。
自分が実現したいキャリアを常に考えておく姿勢を持つことが、次のあなたのキャリアにつながります。他人任せにしてはいけません!