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2008年08月12日更新

最終回

40歳を超えたら資格から卒業する

文●三好康之

資格取得でNoリスク・Highリターン

 さて、これまでお送りしてきたこの連載も、今回で最終回になります。これまで一貫して、資格と資格がもたらすメリットについて考えてきましたが、最終回の今回は、資格からの卒業に関するお話です。

40歳を超えて資格を想う

 人生の折り返し地点になる40歳を超えるころ、人はいろいろ考えるようになるみたいです。仕事のこと、家庭のこと、人生のこと。ふとしたことで、それまでの価値観が激変することも……。

・少し立ち止まって考える時間ができる
・もう若くないことを受け入れる
・先が見える
・プロ野球選手が全員年下になる
・40代の政治家や経営者が普通にいる
・子供を育て上げた友人が、第二の人生を始める

 いろいろな環境変化が、気持を揺さぶるでしょう。それは、資格を持っているあなたに対しても例外ではありません。

 若い頃は、資格試験に合格したときに上司たちに褒められることもありましたが、この年になると、もちろん誰も褒めてくれません。資格を持っているという話をしても空しくなるだけで、無意識の間に、話を逸らすようになります。

 転職をしようと履歴書を書くときに躊躇することもあります。「使いにくい社員だと思われないか?」、「一緒に働きたくないと思われないか?」ということを考えるようになり、その企業の上司や管理職のことを考えると、書かない方がいいと思ったりするでしょう。

 資格を過大評価していた人は落胆し、あるいは邪魔に感じるようになるかもしれません。 「あんなに頑張ったんだけどな……」と。

自分自身の中には生き続ける

 でも、落胆することも、邪険にすることもありません。単に、資格はその役割を終えただけなのです。これまで資格と関わってきたこと、それで得たものは、自分自身の経験とともにしっかりと血や肉になっているので、もはや虚勢をはらなくても勝負できるはずです。また、十分すぎるほど自信も得られたはずです。

 資格そのものの価値はなくなっても、資格のカリキュラムによって鍛えられた精神は残ります。

 それに、資格制度という“環境”をうまく活用できたということは、すなわち、環境に対して敏感だからこそなせることだと思います。法律や支援制度を活用するのと同じで、あるいは流行や時流に乗るのと同じで、要は環境に敏感なんですね。

 だとすれば、資格を持っているから、その結果としてHighリターンを得たのではなく、Highリターンを得る素養があったから、「資格を取る、そして使いこなす」と決意するようになったのだといえるでしょう。 そう考えると、40歳を超えて脱資格を考えるようになるのも必然で、そういう人は、決して失敗しないのではないでしょうか。

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