10.1型と比べて、より気軽に買えて気軽に持ち運べる「WN891」

Officeとキーボード付きで3万円! 8.9型タブはこの“気軽さ”がウリ

文●鈴木誠史/ASCII.jp

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ハードカバー本ほどの重さで持ち運べて、
ノートPC的に使えるのが「8.9型」の良さ

 当然ながら、10.1型のMousePro Pシリーズに比べてサイズは一回り小さく、重量も軽くなった。MousePro Pが約630gであるのに対し、WN891は約481g。着脱式キーボード装着時はMousePro Pが約970gで、WN891が約776gとなる。

 実際、MousePro Pを持ち運んだ際にはずっしりとした重みを感じ、大きめのデバイスを持っている感覚がやはりあった。そのため大きめのカバンを持つ必要があったが、対するWN891は、普段と同じカバンにハードカバー本を1冊入れた程度の重さで持ち運ぶことができた。

本体ケースを装着するとこのようになる。重さは約776gで、10.1型のMousePro Pと比べて約200g軽い

手が大きめの人であれば、このような持ち方もできるサイズ

左から、Windowsキー、microSDカードスロット、ヘッドフォン出力端子、Micro HDMI端子、Micro-USB端子(充電用)、USB 2.0端子、モノラルスピーカー

本体背面。入出力端子の名称やマークがわかりやすく印刷されている

 マウスコンピューターは8型タブレット「WN801V2-BK」も販売しているが、「ネットを見ながらOfficeソフトを使う」といった使い方をしたいなら、8型タブレットよりも視認性・操作性が高い8.9型のWN891を選ぶべきだろう。着脱式キーボードが付属するので、ノートPCと同じような感覚で操作できるのも大きなポイントだ。

まるで手帳ケースのように持ち運べる!
キーボードの使い勝手はいまひとつ物足りない……

 付属キーボードの使い勝手を検証する前に、その使い方を紹介しておこう。キーボードを装着すると、それがそのまま本体ケースになる。たたんだ状態はまるで書類ケースや手帳カバーのようなたたずまいだ。

ケースを閉じた状態から、折り目に沿ってたたむとスタンド化する

 マグネットは本体を固定するためだけでなく、これで本体とキーボードが接続されている。そのためキーボード単体を充電する必要はないし、Bluetoothでペアリングを行なう必要もない。

 タッチパッドを搭載しているため、画面タッチと必要に応じて使い分けられるのも便利だ。独立クリックボタンはないが、押下感がしっかりとあり、右クリックも問題なくできる。

キーボード。EnterやBackSpaceキーが小さめ

実際に手を置いてみる。右手人差し指をJに合わせると、小指はEnterキーあたりにくる

人によって好みはあるだろうが、もう少し角度をつけたいところ……

 ただし、EnterやBackSpaceキーが小さめだったり、Deleteキーが独立していなかったり……と、本体サイズが小さい代わりに我慢が必要な点も見えてきた。文字入力中に誤って手のひらでタッチパッドを触ってしまうこともあり、使い慣れるまでには少し時間がかかるかもと感じた。また、本体を倒せる角度にも物足りなさを感じてしまった(筆者としては、もう10度から20度程度奥に倒したいと感じた)。人によって好みはあるだろうが、2段階でも角度調節機能があれば、WN891はさらに魅力ある2in1タブレットになるだろう。

マウスコンピューター/G-Tune

(次ページ、「10.1型タブレットとパフォーマンス徹底比較!」)