電池で長時間使えるセンサーユニットなど電子工作の可能性が広がる
超省エネで無線通信も可能なArduino互換マイコンボード「Lazurite Basic 」
2015年06月26日 14時46分更新
ロームグループのラピスセミコンダクタは6月25日、Arduino互換のマイコンボード「Lazurite Basic(ラズライト・ベーシック) 」を開発、販売を開始した。
電子工作に多用される学習用マイコンボード「Arduino」互換で、CPUはML620Q504(16bit、16MHz)を搭載、メモリー64KB。Arduino UNOとピン互換なのでArduino用シールド(拡張ボード)も利用できるほか、920MHz帯を利用するワイヤレス通信モジュール「BP3596A」を同梱したモデル「Lazurite Sub-GHz」もラインナップする。
低消費電力チップの搭載に加えて間欠動作する低省電力動作モードを持ち、消費電力はArduinoよりも90%少なく、電池で長時間動作させる機器を製作するに適している。スケッチ(プログラム)はパソコンで開発してUSB(microUSB端子)接続で転送するのはArduinoと同様で、IDE(プログラム開発環境)は専用のものを用意するものの従来のArduinoとの互換性を重視、ライブラリなどの互換性に関する情報も提供されている。また、ハードの回路はオープンソースとして提供されている。
電子部品通販サイト(アールエスコンポーネンツ、チップワンストップ 、コアスタッフ)で販売が開始されており、価格はLazurite Basicが5616円、Lazurite Sub-GHzが9698円。