「FUJITSU Manufacturing Industry Solution VPS(Virtual Product Simulator)」
鉄道車両や航空機を3次元データで製品レビュー、生産準備ソリューション「VPS」に新シリーズ
2015年06月23日 14時05分更新
富士通は6月23日、鉄道車両や自動車、航空機など10万部品を超えるような超大規模な3次元データに対応した、製品の組立プロセスの検討を3次元モデルで支援するデジタル生産準備ツール「FUJITSU Manufacturing Industry Solution VPS(Virtual Product Simulator)」の新シリーズを発表した。
この新シリーズでは、上記のような超大規模な3次元データにおいて、組立時に部品が干渉しないかなどのフルアセンブリモデルでの設計検討(製品成立性)を可能とする「VPS VridgeR(ブリッジャー)」、生産ラインのシミュレーションを可能とする「VPS GP4(ジーピーフォー:Global Protocol for Manufacturing)」を、ラインナップに追加。既存のVPSのほか製品もあわせて、性能向上と操作性向上を行い、処理時間を大幅に削減している。
そもそもVPSとは、実機の代わりにCADで作成した製品の3次元データを活用し、組立生産準備における製品レビューから製造指示にいたる業務プロセスを一貫支援するパッケージソフトウェア。近年では、鉄道車両全体(編成全体)や航空機全体といった超大規模な製品においても、設計検討をはじめ、製造ラインのレイアウトや工程のシミュレーションまでを一貫して3次元データ上で行うことが求められている。
そこで、デジタルプロセスで販売してきた超大規模フルアセンブリモデルでの設計検討を可能とする「Dipro(ディプロ) VridgeR」をVPS VridgeRとして追加。さらに、大規模3次元データを扱うために描画性能を強化した、生産ラインのレイアウトおよび工程検討を可能とする「FUJITSU Manufacturing Industry Solution GP4」がVPS GP4として加わっている。