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企業や国家が「デジタル化(Digitization)」を果たし、生き残るために

チェンバースCEO最後の基調講演「シスコは変革を遂げた。皆さんは?」

2015年06月23日 14時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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「うまく行っている」ときこそ、企業が変革すべきとき

基調講演終盤には次期CEOのチャック・ロビンス氏も登壇。これからのシスコについて「取り組みの優先順位付けを行い、スピードをもって実行していく。戦略のシンプル化も進める」と語った。また、従業員からチェンバース氏へのメッセージビデオも

 チェンバース氏は、企業が自らを変革すべきタイミングについてこう語った。

 「『すべてうまく行っている!何も変える必要はない!』と言うのは簡単だ。ビジネス戦略を変えれば、その影響も生じるだろう。だが、企業を動かすべきタイミングは、まさにその(うまく行っている)ときなのだ。CEOは、それをはっきり認識する勇気を持たねばならない」

 チェンバース氏が、数年前から検討していたというCEOの交代を実行したのも、まさにシスコが「うまく行っている」タイミングだからなのだろう。次期CEOのロビンス氏について、チェンバース氏は「実行力」の高さに期待していると語る。新CEOの下で、これからシスコの何が変わり、また何が変わらないのか。大いに注目しておきたい。

「この20年間、シスコのリーダーとして、また皆さんのビジネスパートナーとしてとても楽しかった。この間に手に入れた可能性と思い出、そして何より皆さんと一緒にさまざまな変化を起こせたことに感謝申し上げたい。誇りに思う。ありがとう」。CEOとしての最後のメッセージに、聴衆はスタンディングオベーションで応えた

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