サンディスクは17日、USB Type-C端子と、USB 3.0/2.0端子の両方を搭載したフラッシュメモリー「デュアル USBドライブ Type-C」を発表した。容量のラインナップは32GBのみ。7月発売予定で、予想実売価格は1万円前後。
同社はこれまで、Lightning端子とUSB端子を搭載する「iXpand」や、microUSBと(フルサイズの)USB端子を搭載する「デュアル USBドライブ 3.0」(6月発売予定)といった製品を発表してきたが、Type-C端子搭載のデュアルUSBメモリーは世界初だという。
今回の製品について、同社リテール製品のマーケティング部門バイスプレジデントのDinesh Bahal(ディネシュ・バハール)氏が説明。同氏は、2015年は8%というUSB Type-C端子を採用するデバイスが、2019年には50%を超え、2020年には70%に達する、というStrategy Analyticsの調査結果を紹介。
これだけ普及する要因として、最大10Gbpsという速度パフォーマンスやリバーシブル仕様のコネクターの利便性、フレキシブルな給電性、多様なプラットフォームへの対応を挙げた。特に、Android Mデバイスについては、3~5倍の高速充電が可能になるほか、(Android M)デバイスからほかのデバイスへの給電も可能になるなどのメリットがあり、その普及に期待をにじませた。
さらに、同社のフラッシュメモリー事業についても紹介。現在、PCなどに取り込まれた大容量データ(高解像度写真や大容量動画など)は、「セーブ」(保存性)「セキュア」(安全性)「シェア」(共有性)という3つの課題に直面しているとし、たとえばスマホに大容量の写真や動画データを保存すれば、メモリー容量を圧迫するし、メールに添付して送信、といったこともできない。
これらの問題を解決するべく、「モバイルメモリーソリューション」という形で製品を提供。microSDカードやUSBフラッシュメモリー、無線LAN内蔵ストレージなど、スマホで活用できるストレージを製品化している。