チェコAVAST Softwareは、CEOヴィンセント・ステックラー氏とCOOオンドレイ・ヴルチェク氏が来日し、中堅・中小企業向けのセキュリティ―ソフト「Avast for Business」と、スマーフォン向けセキュリティ―ソフトなどを6月からリリースすると発表した。
Avastを始めとするPCおよびモバイル向けのセキュリティーソフトを世界で2億3000万ユーザーを獲得している。豊富な機能を備えた有償アップグレードが可能な無償版のセキュリティ―ソフトを186ヵ国・45言語で提供している。
有償版も用意
同社初の法人向け無料セキュリティ―ソフト
Avast for Businessは、同社としては初めて法人向けに開発された無料セキュリティ―ソフト。ファイルやメールなどのアンチウイルス機能のほか、HTTP/HTTPSのスキャン機能とブラウザー保護機能を有しており、ウェブベースのコンソールで管理できるのが特徴。WindowsとiOSを含むクロスプラットフォームでサポートしている。有償版を購入することでファイアウォールやアンチスパムなど機能拡張も可能だ。
また、同社はiOSおよびAndroid向けの無料セキュリティーアプリ「Avast SecureMe」(iOS)と「Avast Mobile Security」(Android)、Android版のメモリークリーナーアプリ「Avast GrimeFighter」、Android向けバッテリー延長アプリ「Avast Battery Saver」の提供を開始する。
面倒なパスワードよりオープンのWi-Fiスポットが好まれている
また、同社はスマーフォン向けアプリを日本で本格展開するにあたって、市場調査も実施。これによると東京のWi-Fiスポットの36%が公共Wi-Fiで、暗号化されたルーターの24%が脆弱な暗号を使用していたことがわかった。
ただ、アンケートによると回答者の63%がパスワードで守られた安全なネットワークではなく、保護されていないオープンネットワークを好んでいるのだという。これはパスワードを入力する手間が煩雑に感じるのが理由。オープンネットワークが好まれる傾向は日本だけではなく、米国では79%ものユーザーがオープンネットワークの方が好まれる傾向にあるのだという。