このページの本文へ

業界人の《ことば》から 第144回

カシオのウリと次期社長が語る、“オハイオ”とは何か?

2015年05月21日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

携帯電話の事業、アライアンスが売上高に影を落とした

 樫尾和宏次期社長は、今年3月に、社長就任の打診を受けたというが、「次の中期経営計画まではやると思っていただけに驚いた。その場では、返事をせずに、数日後に返事をした」と、自らも予想外のタイミングであったことを明かす。

 和雄社長は、次の中期経営計画への期待として、「時計事業、コンシューマ事業、システム事業という3つの事業のうち、システム事業だけがあまりうまく行っていない。3つの事業のすべてを健全な事業に成長させたい」とし、「過去には、最大で約6300億円の売上高を誇った時期もあった。だが、激烈な競争を繰り広げた携帯電話事業に関して、この分野で勝てるのかどうかということを考えて、アライアンスに踏み切った。その結果、売上高が大きく落ち込んだ。いまの売上高では満足していない。カシオ計算機が持つ知名度、販売力、資産を活用すれば、さらなる発展を遂げることができると確信している」と語る。

 そして、「これから、事業拡大に本気になって取り組む。今後1年間は、新たな中期経営計画の達成に向けた課題のクリアに、新社長とともに、二人三脚で全力を尽くす。1年間で目処をつけ、その後は、新社長にすべてを任せる」と語る。1年間の移行期間を設けて、新体制へとバトンを完全移行する考えだ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ