ソニーからBluetooth対応のノイズキャンセリング(NC)ヘッドフォン「MDR-ZX770BN」が発売されました。コードレスで使えるNCヘッドフォンという点で、MDR-ZX750BNの後継機に当たります。
アラウンドイヤー型ならではの快適性を持ち、スマートフォンと組み合わせてモバイル環境で使うためのヘッドフォンです。もちろんマイク内蔵でハンズフリー通話に対応しています。
カラーバリエーションは、ブルーとブラックの2色。直販サイトで2万1870円という価格が付いています。
Bluetooth 3.0対応で、オーディオコーデックは標準のSBCのほかに、AACとaptXに対応しています。ただし、ソニー独自の高音質コーデック「LDAC」には対応しません。この製品のベースは、同時期に発売された密閉型のアラウンドイヤー型「MDR-ZX770」(関連記事)で、ドライバーユニットがハイレゾ対応ではないからでしょう。しかしながら、想定される利用環境においては、これで十分だろうと思えます。
ベースモデル「MDR-ZX770」との違いは重さと音
MDR-ZX770とは、高磁力ネオジウムマグネットを使った40mm径のドライバーユニットや、低域の追従性を改善するビートレスポンスコントロール、金属製のスライダー、スイーベル機構など、ほとんどの機構設計や技術を共用しています。
だからMDR-ZX770に1万円ちょっと足す(MDR-ZX770は直販で1万670円)とBluetoothとNCが付いてくる、という考え方もできますが、2点違うところがあります。
まず重量です。ハウジング内部にはBluetoothやNCのための電子回路、それらを駆動するバッテリー、そして外部には電源ボタン、充電用のUSB端子、NCボタン、ボリューム、再生/通話などの操作ボタンがあります。そのためMDR-ZX770のおよそ215gに比べて、およそ245gと30gほど重くなっています。
そして、やはり音が違います。同じ密閉型のアラウンドイヤー型で、ドライバーユニットも共用していることから、その傾向は近いと言えば近いのですが、MDR-ZX770BTは動作モードで音が変わります。
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