マツダは2月20日、ディーゼルエンジン特有のノック音を大幅に低減する技術「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を開発したと発表した。
ディーゼルノックは低回転域で生じる“ゴロゴロ”としてディーゼル車にはお馴染みな(「トラックみたいな音」として不評な)音。マツダではディーゼルノック音の発生メカニズムを探究し、燃焼時にコネクティングロッドの伸縮にともない発生するピストンの振動が原因であることを突き止めた。
同社が開発した「ナチュラル・サウンド・スムーザー」は空洞のピストンピンに内蔵するもので、ピストンピンの振動を吸収する。これにより、とくに車室で聞こえやすい35kHz付近の音を未装着車に比べて約10dB低減、静粛性を高めることに成功した。
ナチュラル・サウンド・スムーザーを搭載したクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」は、2月末より発売される新型コンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」に搭載される。