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原付きバイクくらいなら十分使えそう

米LiquidPiston、手のひらサイズのロータリーエンジン開発

2014年11月21日 19時58分更新

文● 行正和義

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 X Mini Gasoline 70 cc Engine Prototype

 米LiquidPistonは11月19日(米時間)、手のひらに載るほどコンパクトなロータリーエンジン「X Mini」を開発したと発表した。

 同クラスのピストンエンジンに比べると驚くほどコンパクト 

 排気量70cc、回転数1万5000PRMで出力3.5馬力の小型空冷ロータリーエンジン。サイズは幅6.6×高さ6.2×奥行き5.4インチ(約16.8×15.7×13.7cm)、コア部は4ポンド(約1.8kg)と、ピストンエンジンに比べて大幅に小型・軽量なのが特徴で、振動も少ない。燃料としてガソリンのほかディーゼル燃料や天然ガスも利用できるという。

iPhone 6と比べられるほど小さい 

 現在ベータプロトタイプモデルで、量産バージョンでは重量3ポンド(1.36kg)に軽量化、出力は5馬力を予定している。用途的には芝刈り機やポータブル発電機、電気自動車用のレンジエクステンダー(航続距離延長用発電機)などが想定される。

用途として芝刈り機や動力工具のほか、ポータブル発電機やドローンなども想定しているようだ 

 同社の小型ロータリーエンジンはヴァンケルエンジン(三角オムスビ型ローター、マツダなどが採用している一般的なタイプ)とは異なる構造(特許取得済み)のもので、俵型ローターと4ストローク行程を採用。出力40馬力/70馬力のモデル「X」が開発中のほか、スケーラブルな設計のため大型大馬力にも対応できるとしている。同社は11月19日にイタリアで開催されたSAEインターナショナル/JSAE 2014小型エンジン技術国際会議で発表、組み込み用途のアイデアを募集している。

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