日本気象協会は2月17日、2015年春の花粉飛散予測(第4報)を発表した。これによると、2月前半に、九州から関東地方の多くが花粉シーズンに。東京都心では、2月8日にスギ花粉の飛散開始を確認しているという。
九州や四国地方では、スギ花粉の飛散数が次第に増加しており、まもなくスギ花粉のピークを迎える。また、2月21日(土)から2月24日(火)は全国的に気温が高くなり、西日本はスギ花粉の飛散数が増加。北陸や東北地方の一部も飛散開始となる見込みという。
東京のスギ花粉ピークは3月上旬から中旬、飛散数は前年比3倍
スギ・ヒノキ花粉の飛散数がピークになる時期は、花粉シーズン中の気温や予想される総飛散数と関係があると考えられているという。3月の気温は全国的にほぼ平年並み、4月は西日本では平年並みで、東日本と北日本は平年並みか低い見込みで、ピーク時期を遅らせるほどではない。このため、スギ・ヒノキ花粉それぞれのピーク時期は例年並みという。
こうしたことから、具体的なスギ花粉のピークは、福岡は2月下旬から3月上旬、高松、広島、大阪、名古屋、東京は3月上旬から中旬の見込みという。スギ花粉のピークが終わった後は、各地でヒノキ花粉がピークを迎える見込みだ。
飛散数は、スギ及びヒノキ花粉(北海道はシラカバ)の総飛散数は、九州から近畿地方のほとんどの地域は例年より少ないまたはやや少ない。東海地方から北海道は、例年並みの所が多いだろうとする。
ただし、前年の花粉の飛散数が少なかった北陸・関東甲信・東北地方では、2015年春の飛散数は前年の2~3倍に。一方、前年の飛散数が例年よりも多かった九州・四国地方では、2015年春の飛散数は前年に比べて非常に少なくなる見込みという。