バイオベンチャーのスパイバーは26日、小島プレス工業との合弁会社「エクスパイバー」を設立した。
資本金4億5000万円。代表はスパイバーの関山和秀氏。スパイバーは人工合成クモ糸「QMONOS」(クモノス)を開発するベンチャー企業。小島プレスは愛知に本社のある自動車部品メーカー。
2012年から共同で合成クモ糸繊維の開発にあたってきた2社が、研究開発のスピードを速めるとともに、知的財産戦略(IP)など機密情報を共有するための基盤を整えるのが目的。
スパイバーと小島プレスは共同で試作ライン「第2試作研究棟(仮称)」を建造中で、来年1月に稼働予定。床面積は延べ6600平方メートル、従来のおよそ17倍となる年間20トンの繊維生産が可能になるという。
従来は小島プレス工業から10人がスパイバーに出向していた。新会社のメンバーはスパイバーの執行役員4人、小島プレス小島洋一郎社長の計5人。今後の人員計画については流動的に考えるとしている。