さまざまな機能やアプリが登場したことで使い勝手が広がっているスマホ。これを携帯するだけでは飽き足らず、身につけてしまおうという動きが活発化している。
身につけるウェアラブル端末のなかでも新製品が相次いでいるのは手首に装着するリストバンド型モデルだ。このモデルは2つのタイプにわかれ、まず1つは、FitbitやJawboneなどが製品化している活動量計など、ヘルス&フィットネスグッズは「ベーシックバンド」。
もう1つは、スマホと連動するほか、オンラインにつながりメールやメッセージのやりとり、Webブラウジングが楽しめるのは「スマートバンド」。これはソニーが「SmartWatch(スマートウォッチ)」、サムスン電子が「GALAXY Gear(ギャラクシーギア)」をすでに製品化している。米アップルが現地時間9日に発表した「Apple Watch」もこのタイプだ。

市場調査会社の英Canalysは、ウェアラブルバンドの市場調査・分析のレポートを公開。ウェアラブルバンドの世界出荷台数が、2014年はベーシックバンドが1000万台超、スマートバンドが500万台超だが、翌15年には1500万台のベーシックバンドをスマートバンドが2500万台超で逆転すると予測している。
スマートバンドの出荷台数が急激に拡大する理由としてCanalysが挙げているのは、15年の年初めに発売を予定している「Apple Watch」。CanalysのアナリストのDaniel Matte氏は、「洗練されたソフトウェア、デザインの多様性とリーズナブルな価格が魅力的な新製品」だと「Apple Watch」を評価している。15年は「Apple Watch」の発売をきっかけにスマートバンド(腕時計型ウェアラブル端末)の元年となりそうだ。
