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フェイスブックをやめると人は幸せになれるのか?

2014年07月12日 07時00分更新

文● Selena Larson via ReadWrite

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あなたはフェイスブックをやめることができるだろうか?

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先日フェイスブックによって発表された、70万人ものユーザを対象に彼らのニュースフィードを無断で操作した実験の結果が論争の的になっているが、ある団体がフェイスブック・ユーザーに対して提案している別の実験がまた話題となっている。それはフェイスブックを99日間全く使わないというものだ。

オランダを拠点とする広告代理店Justが主催する「99 Days Of Freedom(99日間の自由)」と呼ばれるこのプロジェクトは、フェイスブックの利用を99日間完全にやめることで日常生活にどのような影響が出るかを調査するものだ。参加者は実験開始後の33、66、99日目に「幸福度調査」という形の質問に匿名で回答し、その調査の結果は後日ウェブサイトで公開される。

「なかにはフェイスブック中毒になっていて、フェイスブックを閉じたときに自分がなぜ画面を開いていたかすら思い出せない人もいます」とJustのアートディレクターでこの実験の創設者メライン・ストラートフはReadWriteにメールで答えてくれた。「よって、我々の質問は非常にシンプルです:フェイスブックがなければ我々はもっと幸せになれるのではないでしょうか?」

フェイスブックが実施した実験は2012年に1週間行われ、その結果は先月の科学雑誌に掲載された。この実験はユーザのニュースフィードに登場する記事をその内容からポジティブなものとネガティブなものに分け、それらを特定のユーザに偏った形に操作して配信するというものだ。この目的はユーザが目にする記事の内容とトーンによって、被験者自身の投稿自体が影響をうけるかどうかを調べることだった。この実験は公表されると、学会を始め、自分自身がフェースブックによる心理操作実験のモルモット扱いされたと感じたユーザー達から強い批判を浴びることとなった。

関連記事:フェイスブックによる心理操作実験から脱出する方法

フェイスブックの利用規約には、ユーザは「調査目的」に利用される可能性があると記載されている。このため、被験者になることから脱出する唯一の方法は、このサービスを完全にやめてしまうことだ。しかし、自分がフェイスブックをやめると本当に幸福度が上がるのかどうかについては、試してみる価値が大いにあるだろう。

やめることは難しい

私も以前フェイスブックをやめようと努力したが失敗してしまった一人だ。やめることは簡単ではない。

同社によると、ユーザは一日当たり200億分フェイスブックに費やしているという。つまり、多くの人にとってフェイスブックは日々の生活に欠かせない存在となっている。

99 Days Of Freedomの創設者たちによると、フェイスブックをやめることで自由になる時間で、人は現実世界で友達や家族と過ごすなどより意味のある行動に時間を割くことができるという。

「我々の狙いは人々にフェイスブックを完全にやめてもらうことではありません。あくまでフェイスブックのない生活を体験するための純粋な実験にすぎないのです」とストラートフは語っている。「この実験を通して、人々が一日中画面を眺めて過ごすのではなく、実世界で代わりにできることにもう一度気付いてほしいと願っています」

私がフェイスブックをやめられなかった主な理由は、フェイスブックが私の以前のコミュニティーの友達や、それまで不可能だった外の世界と繋がる方法を提供してくれたからだ。確かに私のニュースフィードはごちゃごちゃしていたが、それでもフェイスブックは異なる友達のグループと繋がるための重要なツールとして機能していた。結局私はすべてをやめる代わりに、自分の経験にとって相応しくない人々を友だちから削除することにした。今ではフェイスブックは私にとって本当の友達だけと繋がる場所になっていて、大勢のステータスの更新を時間をかけてスクロールする必要もなくなった。

関連記事:私がFacebookをやめられない理由

フェイスブックをやめると寂しく感じる人もいるかもしれない。そこで99 Days Of Freedomプロジェクトは、参加者が匿名で自分の経験を書き込むことが可能なフォーラムを提供している。そこで参加者たちは、フェースブックを避けることによる他への影響などの体験を互いに共有することができる。

どんな実験にもリスクは伴うものだ。これも失敗に終わるかもしれない。しかし、フェイスブック自身による実験では決して問われなかった次のような重要な問題を提起してくれたことは確かだ。「果たして、フェイスブックによって人は幸せになるのだろうか?」

トップ画像提供:99 Days Of Freedom

Selena Larson
[原文]


※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら


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