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バングラディッシュをGENKIにするミドリムシ

2014年06月27日 07時00分更新

文● 伊藤達哉(Tatsuya Ito)/アスキークラウド編集部

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永田暁彦部長

ユーグレナ取締役・経営戦略部永田暁彦部長(写真:西尾豪)。

 ユーグレナはミドリムシから健康食品や化粧品を製造・販売している企業。微細藻類の一種であるミドリムシは、べん毛を使って光のあるところへ自ら移動する植物と生物の中間にあたる生き物で、体内に59種類の栄養素を含んでいる。同社の創業のきっかけは、出雲 充社長が学生時代に訪れたバングラディッシュの子どもたちの貧困問題や食料不足を目の当たりにしたからだ。当時、出雲社長は東京大学文科三類に所属していたが、農学部に転部しミドリムシの研究開発を始めた。

 2005年ユーグレナを設立後、ミドリムシを屋外で大量に培養できる世界で唯一の企業となり、2012年12月にはマザーズ上場を果たす。ミドリムシを原料とした「ユーグレナ・ファームの緑汁」を主力とする健康食品事業だけでなく、化粧品も手掛けており、2013年度の売り上げは20億円を超える。同社のECサイトや定期購入の売り上げも毎月純増と順調だ。

 バングラディッシュの食料不足・健康問題に関しては、2014年から「ユーグレナGENKIプログラム」を開始。給食が食べられない貧しい小学校に60万食のミドリムシクッキーを届けている。また、同社は商品売り上げの一部を寄付する仕組みにしており、日本の顧客がユーグレナの商品を買えば買うほどバングラディッシュへの寄付金も増える。同社取締役・経営戦略部の永田暁彦部長は「われわれは未来に向けて投資しており、創業の理念を達成するために行動しています」と語る。

 しかし、ミドリムシでイノベーションを起こした健康食品事業はユーグレナにとっては単なる通過点に過ぎず、永田部長は「健康食品と化粧品のみでもうけようとは思っていません」と話す。ユーグレナの真のイノベーションは、本誌8月号の特集「日本のイノベーション企業ランキング」で確認してほしい。


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