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洗濯槽内の水を回転させる羽を2枚に分割した「ツインパルセーター」搭載

ハイアール、従来比15倍の水流を生む「ツインパルセーター」搭載の洗濯機

2014年06月11日 21時28分更新

文● ナカムラ/ASCII.jp編集部

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ハイアールアクアセールスが新型の洗濯機「AQW-VW1000C」など4機種を発表。

 ハイアールアクアセールスは6月10日、「AQUA」ブランドから新型の洗濯機「AQW-VW1000C」など4機種を発表した。最大の特徴は、洗濯槽内の水を回転させる羽(パルセーター)を従来の1枚から内側と外側の2枚に分割した「ツインパルセーター」だ。内側の羽で衣類の重みを受け止め、外側のパルセーターで水の流れをつくり、従来機種比で15倍の水流を生み出すという。

「AQUA」ブランドは、三洋電機の白物家電分野を中国ハイアールが引き継いだ経緯を持つ。外国資本となるが、製品は日本国内で製造されている。

従来機種比15倍の水流を生み出す「ツインパルセーター」のしくみ。

 ツインパルセーターによって、水を洗濯槽上部にポンプアップし、上から下へ水を落とすことで、押し洗いのような効果も生み出せるという。さらに水流の勢いを高めたことで、少ない水で大容量の選択が可能になり、1回の洗濯に必要な水量を従来製品比で約40リットル削減できるという。

 内側のパルセーターは、衣類が偏らないように分散させ、外側のパルセーターの負荷を軽減することで、大量の衣類を洗う際に回転力の低下を防ぐ役割を持つ。外側のパルセーターは、独自の左右非対称形状の羽根を採用し、強い水流を生み出して効率的に衣類をかくはんする。また、裏側の羽根を従来の約2倍の厚さにして水路形状を改良したことで、循環水量を大幅にアップしたという。

新搭載のツインパルセーター。外側の羽根のみモーターと連動させ、内側はモーター連動させず水流と同じ方向に動き、洗濯物の荷重を分散させる構造。洗濯物を絡ませずにかくはんできるという。

ツインパルセーターにより発生した上向きの水流を洗濯槽上部から落とすことで押し洗いの効果を生み出す。

 ツインパルセーターに加えて、新設計の「糸くずフィルター」を搭載する。洗濯槽内の循環水流によって糸くずフィルターが左右に大きく動き、従来方式よりもより多くの糸くずをとらえて衣類への付着を抑えるという。糸くずやポケットに入れたまま洗濯してしまったティッシュペーパーなど、約93%のごみをキャッチできるとしている。

ティッシュを入れて実演。

左が従来の洗濯機、右が新製品で洗濯したもの。違いは一目瞭然だ。

 さらに、衣類の種類に合わせて脱水の強さを「やわらか」「しっかり」の2通りに調節する「脱水コントロール」機能を搭載。やわらか脱水は回転数を低くして衣類のしわつきを抑え、しわになりやすいシャツやデリケート衣類などの洗濯に、しっかり脱水は回転数を高くして厚手の衣類や速く乾かしたいときに適している。

左は「やわらか」モード、右は「しっかり」モードで乾燥させたズボン。柔らかモードの方がしわが少ない。

やわらかモードで3分回したもの。完全にはしぼまず、空気が残っている。

しっかりモードで同じく3分回した紙風船は、しぼんでしまっている。

 縦型洗濯乾燥機「AQW-TW1000C」は、AQW-VW1000Cなどの機能に加えて乾燥機能を備える。洗濯から乾燥までの全自動コースで、乾燥前に一時停止して乾燥させたくない洗濯物を取り出せる「乾燥まっててコース」機能を搭載する。さらに、洗濯槽を静止したままで、靴やぬいぐるみなど動かさずに乾燥できる「静止乾燥コース」を搭載する。

 店頭での販売価格は、洗濯容量10kgの「AQW-VW1000C」が12万9600円前後、9kgの「AQW-VW900C」が11万8800円前後、8kgの「AQW-VW800C」が10万8000円前後、乾燥機能付きで洗濯容量10kgの「AQW-TW1000C」が15万1200円前後となる見込み。発売時期は、AQW-VW1000Cが7月上旬で、AQW-VW900CとAQW-TW1000Cは8月上旬、AQW-VW800Cは9月上旬から順次発売する予定だ。

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