イベント会場や工事現場の音声連絡に活用されている無線LANトランシーバー
日本電業工作、無線LANトランシーバーの従来比44倍の広域エリア化に成功
2014年05月26日 19時25分更新
日本電業工作は5月26日、長距離無線LANシステムと無線LANトランシーバーを用いたフィールドテストを実施し、半径1kmという広域での接続試験に成功したと発表した。
無線LANを使ったトランシーバーは、携帯電話と違って多人数への即時性のある一斉送信ができ、免許不要で使えて音声もクリアといった利便性から各種イベント会場や工事現場などでの業務連絡手段として普及しつつある。ただし、無線LAN到達範囲の問題から、150m以内といった比較的狭いエリアでしか使えず、必要に応じてアクセスポイントを設置する必要があった。
日本電業工作では、同社の長距離無線 LAN システム「FalconWAVE2.4G」と、アイコム製無線LANトランシーバー「IP100H」を組み合わせて一斉呼び出しやグループ通話機能など双方向・同時通話サービスが可能なシステムを構築、半径1008mという広域エリアで利用できることを確かめた。
「FalconWAVE2.4G」は商用電源不要で太陽電池での自律運用が可能なため、山間部といった工事現場でも即時利用可能なほか、アイコム製ゲートウェイの利用により一般電話通信網を経由、日本全国のIP電話にも通話できるなどの機能を持つ。