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サムスン、4年ぶりにスマホでシェア減 成熟時代の戦略は?

2014年04月30日 17時00分更新

文● 末岡洋子

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 Samsungが名実ともに世界最大の携帯電話メーカーになって2年、動きの速いモバイル市場だけあって、すでに順風満帆とはいえない様相を呈しているようだ。Samsungが2014年第1四半期決算で2四半期連続での減益を報告した後(関連記事)、この4年ではじめて同社がシェアを減らしたというレポートが調査会社から出された。

サムスンの2014年Q1は増収減益 スマホ市場でのシェアをついに落とす

 第1四半期(1~3月期)のSamsungの業績は、売上高が前年同期比3%増の53兆6800億ウォン(約5兆3700億円)、営業利益は同3.3%減少し、8兆5000億ウォン(約8500億円)だった。

 スマートフォンやタブレット、ネットワークなどの事業を含むIT&モバイル(IM)の売上げは32兆4400億ウォンだった。営業利益は6兆4300億ウォン、これは前年同期から1.2%の減少である。売上のうちモバイル端末事業は31兆3600億ウォンを占め、携帯端末の出荷台数は1億1300万台に達した。このうち7割以上がスマートフォンという。

 「第1四半期、スマートフォンとタブレットへの需要は下がった」とSamsungは市場の状況を報告しているが、「GALAXY S4」「GALAXY Note 3」の既存フラッグシップは引き続き堅調で、4月にグローバルローンチとなった最新製品「GALAXY S5」も好調と語っている。

前モデルと比べて好調と語るGALAXY S5だが、スペックを若干抑え気味にして価格も下げているだけに、収益面ではどうこれから貢献する?

 S5については、早期の市場の反応はS4のときよりも良好としているが、S5は価格を下げた上にコンテンツもバンドルしており、S4ほど収益性が高くないと見る向きもある。タブレットは同期に約1300万台を出荷。「GALAXY Note PRO」「GALAXY Tab PRO」などでミッドレンジからハイエンドを強化した。モバイル分野での今後のポイントとしては、中国でのLTEの立ち上がり、ウェアラブルなどを挙げており、機能の差別化で競争していくとしている。

 同じ頃にStrategy Analyticsが発表したレポートによると、第1四半期のSamsungのシェアは前年同期の32.4%から31.2%に縮小した。Samsungはこれまで主としてハイエンドを中心としたスマート フォンセグメントの成長、それにNokiaとMotorolaの不調を追い風に成長してきたが、今回は4年ぶりにシェアが減少に転じたことになる。スマートフォン市場の成熟や低価格帯へのシフトなどのトレンドに同社が今後どのように対応するが注目される。

 ちなみにシェアを減らしたのはSamsungだけではなく、ライバルのAppleも2013年Q1の17.5%から15.3%にシェアを減らした。3位のHuawei Technologiesは4.7%で前年同期変わらずだが、同じ中国のLenovoは3.9%から4.7%とシェアを伸ばし、3位に詰め寄った。

 Lenovoは1月末、GoogleよりMotorola Mobilityを買収することで合意したことを発表している。

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