物理的な実物はなく、データとしてネット上で存在するため、なかなか実態を把握しにくいビットコイン(BitCoin)。実際の通貨と交換して利用することが可能で、その価値が為替のように変動する仮想通貨だが、商品やサービスの購入の支払いに利用したり、そのものを取引したりするユーザーが増えたことから、注目を集めていた。
ビットコインの取引所として世界最大規模だった「Mt.GOX(マウントゴックス)」(東京・渋谷)が経営破たんしたことで、その存在が危ぶまれていたビットコイン。しかし、その後もビットコインを求め、利用するユーザーは消えることなく、むしろ、ビットコインを支払い方法に加える業者が現れるなど、ビットコインの利用は世界的に広がりつつあるようだ。
そんな動きの1つが、ビットコインを購入できるATM「Robocoin(ロボコイン)」。米ベンチャー企業のロボコイン(RoboCoin)が開発・製造し、米国のほか海外では徐々に設置が増えつつあるが、このたび日本にも上陸したのだ。
各種輸入品を取り扱う来夢(三重・鈴鹿)は25日、「サトシカフェ」(三重・鈴鹿)にて日本初のビットコインATM「ロボコイン」の1台目を披露した。ビットコインの売買も実施。ATMでは、円紙幣を入れてビットコインを購入する、あるいはビットコインを売却して円紙幣を受け取ることが可能となる。ビットコインを手軽に売買できるATMの設置が日本国内で広がれば、ビットコインのユーザー数や流通量が増える可能性がある。仮想通貨ビットコインの今後の行方はどうなるのか?