Mozillaは2月28日、ブログ「Mozilla Security Blog」にて、「Firefox」からプラグイン(メディアの再生などで必要なソフトウェアーの追加機能)を削除する方針だということを明らかにした。
すでに現バージョンでもデフォルト設定でプラグイン無効となっており、ユーザーが有効/無効を選択する「Click-to-play」機能が動作するようになっている。
また、「NP API」ベースのプラグインを原則としてブロックするという。NP APIは古くから使われているプラグインアーキテクチャー。ブラウザーだけではサポート困難なコンテンツの再生を、OSやアプリを使用して可能にするために活用されてきた。近年ではウェブ技術のサポートが進み、多くのメディアがプラグインなしで再生可能になったうえ、ブラウザーの動作速度やセキュリティを低下させるといった弱点が目立つようになってきていた。
Mozillaは、プラグイン開発者向けにFirefoxプラグインのホワイトリスト登録の受付を開始している。ホワイトリストへの申請・登録は、NP APIからの移行計画を明示するなど、同社が要求する条件を満していなければならない。ホワイトリストに掲載されたプラグインはブロックされず、これまで通りコンテンツを開けば同意なしで読み込み可能だ。これに対し、ホワイトリストに掲載されていないプラグインはコンテンツを開いても、ユーザー側でコンテンツをクリックし、実行を許可しない限り読み込まれなくなるという。