身の回りにスマートフォンやタブレット、USB充電池、オーディオプレーヤーやBluetoothヘッドセットなど、PCのUSBポートやUSB-ACプラグから充電するクライアント機器の数が増えてくると、専用の充電ケーブルやデータ同期ケーブルの管理が面倒だ。
そんな面倒なケーブルの管理を忘れさせてくれるのが、今回衝動買いしたビクトリノックス社のアーミーナイフ(十得ナイフ)によく似た“ケーブルマネジメントツール”「High Tech Multi-Tool-Adaptor」(以降:MTA)だ。
昔、どこかの航空会社の機内ショッピングのカタログで見かけて購入しようとしたが、運悪く、筆者の搭乗便にだけ積載されておらず縁のなかった商品だ。
そんな、ほとんど記憶の彼方に消えかけていたアイテムを、たまたま訪れていた台北のCOMPUTEX会場そばの「誠品書店」で見かけ、今回は速攻で手に入れた。MTAは、デザイン・コンシャスな“モバイルITガジェット”を数多く販売しているスイスの会社であるLIFETRONSの商品だ。
スイス・アーミーナイフ風の
ケーブルマネージメントツール
スイスの会社らしく、MTAの外観は一時、日本でも流行った“スイス・アーミーナイフ”そっくりのイメージ。すでに、このケーブル・マネジメントの世界には、秋葉原を一周するだけで多くの多機能ケーブルの類が存在する。しかし、MTAは商品としてのインテグレーション感と、(多少感じ方の個人差はあるが)一般的にはセンスがよいとされているインダストリアル・デザインがウリのプロダクトだ。
一般的な使い方として、MTAの4本の硬い棒状のケーブルアームのうち、標準USBケーブルはUSB-ACプラグやUSB充電池に接続し、Apple Dockケーブル、microUSBケーブル、miniUSBケーブルを充電したい、あるいはデータシンクしたいクライアント側のポートに接続して充電やデータシンクの中継操作を行なう。
MTAのパッケージ上には、ごく一般的なmicroUSBポートや、miniUSBポートを備えたスマートフォンや音楽プレーヤー、ヘッドセットなどのほかに、特にiPod TouchやiPhone 4S、iPadなど、Lightningポートを採用していない旧来のアップルモデルにも対応している、との表記がされている。
当然だとは思うが、筆者の持っているAndroid系のスマホはすべて充電可能だった。また、秋葉原で購入したLightning変換アダプターやminiUSB―microUSB変換アダプターを使用して、iPhone 5やGALAXY S4バッテリー専用充電ボックスにも問題なく充電できた。
残念ながら、筆者はiPhone 5とPCとのデータシンクはまったく利用していないので未確認だ。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
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