米アップルの株価下落が深刻だ。18日の米株式市場で、終値は前日比2.7%安の392.05ドル。2011年12月以来、1年4ヵ月ぶりに400ドルを割り込んだ。四半期決算発表を間近に控え、投資家がアップルの業績に懸念を強めていることが浮き彫りとなった形だ。
アップルはこれまでiPhoneやiPadなどのヒット製品で好調に収益を拡大し、iPhone5を発売した昨年9月下旬には705.07ドルの上場来最高値を付けたが、今年に入って一転、下落傾向へ。この7ヵ月で約44%の下落となった。
ロイターによれば、アップルへiPhoneやiPadなどの部品を供給しているメーカー、シーラス・ロジックが予測を大幅に下回る売り上げ予測を発表したことから、その予測がアップル製品の需要見通しに直結するとの見方が出ているという。アップルに対するアナリストのこうした鈍化懸念を払拭できないことが、今回の株価下落の要因となっているようだ。