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配信時間はセンターサーバー方式に比べ40分の1以下

Skeed、P2Pを用いた配信ソリューション「SkeedDelivery」発表

2012年12月03日 10時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 11月30日、Winnyの開発者でもある金子勇氏が開発指揮を執るSkeed社は、多拠点・多店舗配信ソリューション「SkeedDelivery」を発表した。P2Pアーキテクチャを採用した製品で、回線やサーバの増強コストを抑制すると同時に、高速配信を可能にする。

P2Pの配信方式を採用しているため、従来の一元配信方式よりも効率的にデータ配信ができるのが「SkeedDelivery」の特徴

 「SkeedDelivery」の特徴は、P2Pによる配信方式を採用しているため、従来のセンターサーバーによる一元配信方式よりも効率的にデータ配信ができるという点にある。データの配信所要時間は一般的なセンターサーバー方式に比べると40分の1以下となるため、回線の増強などが必要最低限で済み、コスト削減にもつながるという。

 製品では、ファイル配信サービスにみられるようなファイルサイズの制限なしで利用可能。配信先の一部にネットワーク障害が発生した場合、最適な経路を探しだしてデータ送信を続け、障害復帰後に再度ファイル配信が完了したサーバー群からデータ送信を受けることができるため、データ配信の信頼性も高いとしている。また、配信中のデータや配信先でキャッシュとして格納されたデータは暗号化が施されているため、セキュリティの問題もないとしている。

配信元のサーバーからバケツリレーをしていくような形でデータ配信がされるが、経路は自動的に選択される

 配信状況はブラウザでリアルタイムで確認できるほか、複数ファイルの同時配信や配信先のグルーピング、配信のスケジュールに設定などが可能。将来的には同社の高速転送用の独自プロトコル「SkeedSilverBullet」を搭載する予定としている。11月30日より提供を開始しており、価格はオープンとなっている。

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