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Creative CloudにADPSが登場、電子雑誌にも対応へ

2012年09月19日 10時54分更新

文●小橋川誠己/Web Professional編集部

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 iPad向けの電子雑誌を作りたいDTPユーザーに朗報だ。アドビシステムズが9月19日から、Adobe Digital Publishing Suite(ADPS) Single EditionCreative Cloud(月額5000円〜)のユーザー向けに提供する。利用にあたっての追加料金は不要で、Creative Cloudのユーザーは紙媒体、Web、映像に加えて、電子雑誌も制作できるようになる。

ADPSのワークフロー

ADPSのワークフロー

 ADPSは、InDesignを利用してiPad向けの電子雑誌アプリを制作するソリューション。紙の雑誌を作るようにInDesignでレイアウトを作成し、専用ソフト「DPS App Builder」でiPadアプリに変換してApp Storeで販売できる。動画や音声の埋め込み、Portrait/Landscapeのレイアウト切り替えにも対応しており、米国では「WIRED Magazine」の事例が有名だ。アドビは2011年秋からADPS Single Editionを提供しているが、Creative Cloudでの提供にあたって変換手順の簡略化USB接続による実機テスト高解像度端末への対応などの改善も図っており、より手軽に利用できるようにした。

 なお、ADPSにはSingle Editionのほかに「Professional Edition」「Enterprise Edition」があり、Professional/EnterpriseではNewsstandを利用した定期購読にも対応しているが、Single Editionでは単体アプリのみ制作可能。そのため、単発の“ムック”的な電子雑誌や、写真集、カタログなどの制作に向いている。アドビシステムズの西山正一氏は「ProfessionalやEnterpriseは出版社向けのソリューションだが、Single Editionは個人や小規模な企業がターゲット。Creative Cloudに加わることで、電子出版のハードルが大きく下がるはず」と話している。

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