Photoshopのメニューから3Dプリンターにプリントできる——。1月16日、アドビ システムズが実施した「Creative Cloud」の一斉アップデートではPhotoshop CCに3Dプリント機能が追加された。
3Dプリント機能は、3Dプリンター向けの出力設定や造形のプレビューを表示する機能。対応する3Dプリンターが接続されていれば、そのままプリンターから出力ができる。現在対応している3Dプリンターは、「3D Sytems Cube」「MakerBot」など。米国のオンライン3Dプリントサービス「Shapeways」に直接入稿もできる。3Dデータ自体は、Photoshopに従来からある3D機能を利用して制作する。
1月16日に実施されたそのほかの主なアップデートは以下のとおり。
遠近法ワープ(Photoshop)
写真の遠近感を調整する機能。既存の写真の構図の変更や合成に使える。スマートオブジェクトとして扱うので修正も可能。
スマートオブジェクトのリンク(Photoshop)
IllustratorやInDesignのように、別のドキュメントをスマートオブジェクトとしてリンク配置できる機能。Webページのデザインカンプで使い回すロゴやナビゲーションなどの共有要素で使える。
ライブコーナー(Illustrator)
パスのコーナーを直感的な操作で丸められる機能。
鉛筆ツールの改良(Illustrator)
精度を「滑らか」にすることで、アンカーポイントが少ない、スムーズな曲線を描けるようになった。
パスのリシェイプ機能(Illustrator)
ドラッグ操作で曲線の丸みを変更したり、直線を曲線にしたりできる機能。
SVG書き出しの強化(Illustrator)
「レスポンシブ」オプションが追加され、可変SVG画像を書き出せるようになった。
Typekitのデスクトップ利用
Webフォントサービス「Typekit」の欧文フォントをデスクトップフォントして利用できる機能。従来からのPhotoshopに加えて、IllustratorやInDesignでも利用できるようになった。
Behanceへの公開
PhotoshopとIllustratorのファイルメニューから、作品共有サイト「Behance」へファイルを直接公開できるようになった。
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アップデートの詳細は、アドビの「 Creative Cloud 道場ブログ」で紹介されている。
