モバイル向けアクセス解析ツールを開発・販売するディー・ワークスは、スマートフォンアプリのログ解析サービス「Symbigun(シンビガン)」の提供を始めた。基本機能のみのフリープランは無料。
Symbigunは、ユニークユーザー(UU:期間内にアプリを起動したユーザー)をベースにしたアプリの利用状況を計測できるサービス。アプリ開発者がSymbigunのSDKをアプリに組み込んで配布すると、アプリを利用した月間のUU数や、ユーザーの機種、OS、通信キャリアなどを集計できる。レポートは1日1回の集計。端末がオフラインのときにはログをアプリ内に記録しておき、オンライン時に送信する仕組みもある。
ディー・ワークスでは昨年1月からスマホアプリ向けの解析サービス「welloutスマートフォンアプリ解析」を販売している(関連記事)。welloutには18種類ものレポートがあり、カスタムイベントを定義することでアプリ内のユーザーの行動を細かく把握できるが、「多くの場合、そこまでの複雑な機能は求められていないことがわかった」(泉 大五郎社長)。そこで、Symbigunでは機能を大幅に絞り、「何人に使われているか? に特化したシンプルなサービス」(泉社長)として企画したという。
フリープランで解析できるのは月間1000PVまで。1万PVまでの「ベーシック」は3万1500円/年、PV無制限の「プロ」は3万1500円/月。以下の表のように、機能にも若干違いがある。対応OSは、iOS 40.以上およびAndroid 1.6以上。
スマホアプリの人気を計る指標としては、これまでダウンロード数が使われることが多かった。しかし、ダウンロード数によるランキングでは、短期的な「セール」による順位操作が一般化しており、実態を知るには問題があった。「実際に使っている人」といえるUUによるランキングが一般化すれば、ダウンロード数とは別の視点でアプリを評価できるようになるだろう。
ディー・ワークスでは、将来、Symbigunで蓄積したUU数のデータをもとに、アプリのディレクトリサービスも展開したい考えだ。