第1回レビューの外観やRetinaディスプレー、バッテリーなどのチェックを行なった。第2回レビューでは、iPad 2のアウトカメラから大幅に進化した500万画素の「iSightカメラ」や、1080pに対応したそのビデオ撮影性能を中心に見ていこう。
また、写真管理/簡易編集アプリ「iPhoto」の新バージョン、新作ゲームなども使って新iPadを検証していくので、気になるアプリは即座にインストールしてもらいたい。
掲載した写真についての注意
今回掲載した画像のうち、新「iPad」で撮影した写真については、縮小せずにそのまま利用している(ただし、PNG形式からJPEG形式に変換)。このため、サムネイル画像をクリックすると、解像度2592×1936ドットの画像が表示されるため、閲覧の際には注意してほしい。
iSightさんの写りは上々
構える姿はちょっと恥ずかしい……
500万画素の「iSightカメラ」は、第1回レビューにも紹介した通り、iPhone 4と同じユニットを採用している。だからといってまったく同じではなく、OS側の制御からか、だいぶ出色が異なっており、別モノとして考えたほうがいいだろう。
先に書いておくと、iPhone 4で散々文句を言われた「青カビ」問題と再び相まみえることになる。白、もしくは白に近い背景でないと気が付かないが、写真中央部にふんわりと青いもやが生じてしまう。ただし、iPhone 4に比べだいぶおとなしくなっており、その処理のためか絵作りに違いが生まれていると思われる(買ってから気が付いたので、アップルは、こういった点は事前に告知したほうがいいのではないかと思った)。
新iPadのレンズはF2.4と明るく、裏面照射型CMOSセンサーを搭載している。iPhone 4Sほどではないが暗所にもそこそこ強く、LEDフラッシュがなくても室内撮影もこなしてくれるので、メモ撮影などにも活躍してくれるだろう。
なお、iPhone 4Sと同スペックに見えてしまうが、iPhone 4Sはソニーの裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」を採用しており、画素素は800万画素と異なっているので、注意してもらいたい。この辺の比較は次回行う。
画素数がアップしたことで、SNSや写真共有サイトにキレイな写真をアップできるし、Retinaディスプレーで確認しながらの撮影も分かりやすいメリットがある。1枚あたりの写真ファイルサイズは、1.1〜1.5MBが多く、写真の解像度は2592×1936ドット。Retinaディスプレーだともう少しで等倍になる。
カメラ機能としては、同じiOSデバイスのiPhoneとほぼ共通している。オートフォーカスはもちろんとして、タップフォーカス、長押しによるAE/AFロック(インカメラのときはAEロックのみ)、顔検出(静止画のみ)が使える。
また、オプションはグリッドのみで、HDRは用意されていない。iPhone 4と同等のユニットならばあっていいもはずだが、おそらく、処理時間を優先して採用を見送ったのではないかと思われる。
ビデオカメラとしての性能は、1080p、最大30fpsに対応。またビデオ時のみ、手ぶれ補正が有効になるため、iPhoneと比べるとごつい新iPadでも安心というわけだ。ただしカメラとしてはサイズがデカイため、構えるととても目立つ点だけがネックだろうか。それに何を撮影しているか、周辺の人からよく分かってしまうのも、ちょっと恥ずかしい。
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