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新「iPad」は今こそ買い時! そのすべてを徹底検証 第2回

500万画素の新iPad「iSightカメラ」、動画撮影やiPhotoを検証

2012年05月03日 09時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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人物撮影で「iSightカメラ」をチェックする

 次は人物を使ってiSightカメラをチェックしてみよう。デバイスとしては、人を撮ることも多いと考えられるため、気になるところ。また、上記の「暖色が強い」の影響がもっとも出やすいパターンでもある。ここでは、太陽光下で順光・逆光、日陰、店内の4パターンで撮影してみた。インカメラの「FaceTimeカメラ」も合わせてチェックしている。

晴天下の順光と逆光

順光で撮影したもの。ブラウンのパーカーと茶髪の部分はナチュラルだが、肌色がやや不自然になった。厳密には茶髪の部分もクセの影響を受けているが、いい感じになっている

こちらは逆光時。顔認識してから露出が変更されたこともあって、やや白い。状況を自動認識しての補正としては優秀だし、発色も順光時より落ち着いている

インカメラもチェック。640×480ドットなのでそれなりの解像度だ。「FaceTimeカメラ」と呼称されるように、ビデオカメラとしての目的が強いため、順当なクオリティだろう

日陰

日陰の場合は、太陽光下とは大きく異なり、安定した発色になった。ホワイトのソックスが若干色被りしているが、その点以外は問題ない絵だ

アングルを変えてみたもの。これはほとんど問題ないというか、歪みを補正すれば新iPadで撮影したものとは分かりにくい

気持ち逆光状態(プレビューでは完全逆光状態)で顔を認識するのか、テストしてみた。この状況下でもちゃんと顔を認識し、ある程度は顔が判別できる設定になった。なお、晴天下で逆光の場合は、ほとんど機能しない模様

FaceTimeカメラ(インカメラ)。補正がいい方向に機能して、とても美肌状態になった。このときは「暖色が強い」傾向もよく作用して、ただ白いだけの美肌になっていない。状況にもよるが、自分撮りをするなら、反射光が差し込む木陰や物陰がよさそうだ

店舗内

店舗によって蛍光灯か白熱灯か、間接光だけかと条件は多岐にわたるが、このテストでは白熱灯中心の店舗で行なった。よくコンパクトデジタルカメラである室内写真な感じになった。階調は残っているので、アプリで補正するのが無難だろう

インカメラ。ノイズが増えて、ちょっと厳しい。動画の場合は気にならないレベルなのだが……

連続撮影時など、そのほかの注意点

 気になったのは、連続撮影の性能。下記の動画を見てもらうと分かるが、iPad 2のようにタップに合わせて軽快に連写とはいかない。ディスプレーの解像度と画素数向上が原因だが、遅めの5連写くらいが実用範囲になる。

新iPadの「カメラ」アプリを使って、撮影ボタンをほぼ一定速度でタップし続けた様子。2枚目まではタップに合わせてシャッターが切られているが、以降はだいぶもたついている

 このほか注意点は、デジタルズームは5倍まで可能だが、実際に利用するのは「iPad Smart Cover」などで固定したときに限ること(新iPadのサイズがデカイこともあり、ホールドが難しい)。また、絵が荒いため実用的とはいえない。許容範囲は、気持ち拡大したくらいだろうか。ズーム時の補完処理はほとんどなされていないようなので、デジタルズームを使用せず撮影し、別途アプリでトリミング、軽くシャープネスのほうがキレイになる。ワンクッション挟むことになるが、SNS/写真共有サイトに投稿する場合などは、そういった処理を検討するといい。

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