キヤノンは、デジタルビデオカメラ「iVIS」の新モデル3機種6モデルを発表した。2月下旬の発売予定だ。
無線LANによりスマホなどで映像を確認できる
「iVIS HF M52」
今回の目玉機種となる「iVIS HF M52」(予想実売価格8万5000円前後)は、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)に対応。撮影した動画をPCやiPhone、iPadなどで視聴したり、保存したりできるほか、PC/iPhone/iPadを経由してYouTubeやFacebookにアップロードしたりできる。
iPhone/iPadに関しては専用アプリ「Movie Uploader」(無償)の導入が必要で、対応機種はiPhone 4/4SとiPad(1/2)のほか、iPod Touch(第4世代)にも対応する。現在のところAndroidには非対応だ。
またビデオの記録形式は、本機で新たに対応したMP4形式で録画する必要がある。なお、従来通りAVCHD方式での記録も可能だ。
さらにDLNAサーバー機能も搭載しており、テレビなどのDLNAクライアント機器で再生することもできる。加えて外付けのUSB HDDを直接カメラと接続(専用のUSBアダプターが必要)して動画データをバックアップすることも可能だ。
撮像素子は1/3型「HD CMOS PRO」(有効207万画素)を採用。従来と同じ名称だが、素子表面のマイクロレンズの透過率と、カラーフィルターの透過率を高めることで、最低撮影照度が1.5ルクスから1.2ルクスに向上している。
さらに撮影シーンに合わせて最適な録音モードを選べる「オーディオシーンセレクト」も新たに搭載。スタンダード/音楽/スピーチ/森と野鳥/ノイズカットの5種類から選択できる。
なお、無線LANと外付けHDDに非対応の「iVIS HF M51」(予想実売価格8万円前後)も同時に発表されている。撮像素子やMP4録画、オーディオシーンセレクトといったM52の新機能は踏襲する。
光学32倍の超高倍率ズーム機
「iVIS HF R31」
エントリーモデルとなる「iVIS R」シリーズの後継機種「iVIS HF R31」(予想実売価格7万円前後)も同時に発表された。
従来機は撮像素子に1/4.85型「HD CMOSセンサー」を採用していたが、R31はマイクロレンズの透過率を高めて3%の感度アップを実現した「フルHD CMOSセンサー」を採用。
光学ズームも従来の20倍から32倍になり、撮像素子の一部を切り出して劣化なしで拡大する「アドバンストズーム」も28倍から51倍となった。