昨年末に実行する予定だった“我が部屋の3D化計画”--まず3Dテレビを買い、Blu-ray 3D対応のBDレコーダーを買い、サラウンドヘッドフォンを買う--は頓挫したままである。
理由は、3Dテレビの画質がイマイチ(主にチラツキが気になる)だったのと、3Dで見たいコンテンツがなかったこと。ただしそれは昨年末の時点での話。
では今年はどうかというと、3Dテレビの画質は向上しており、そろそろ買ってもいいかな、というレベルになってきた。
一方でコンテンツはというと、話題のコンテンツはいろいろあるのだが、まだまだ数が少なく、特に“絶対に見なくては”と思うコンテンツがない。
そのあたりを突き詰めて考えると、むしろ自分で撮った3D映像をテレビで楽しみたい、という結論に至った。そんな筆者にとって、デジタル録画双眼鏡「DEV-3」(実売13万円前後)のリリースは衝撃的だった。
何が衝撃的かというと、双眼鏡にも関わらず、動画/静止画の記録ができ、かつ動画は3Dで記録できるという点。そして、ファインダーは電子ビューファインダー(EVF)であり、ハンディカムで採用されている「アクティブ手ブレ補正」まで採用する先進性。デザインも近未来のレジスタンス的な人が持っていそうなかっこ良さである。
コンシューマー向けで、かつ本格的な3Dビデオカメラというのは、実はあまり選択肢がないのが現状だ。選ぶならパナソニックの「TM750」+3Dコンバージョンレンズか、ソニーの「TD10」、そしてDEV-3となる。
DEV-3……すんごく気になります。
ボタン類が多いが操作は簡単
というわけで、実機を手にしてみたのだが、最初に一見して数の多いボタンやダイヤル類にぎょっとする。ズームレバーに動画撮影ボタン×2、静止画撮影ボタン、動画/静止画モード切替ボタン、ファインダーの3D/2D視切り替えボタン、電源スイッチ、再生ボタン、十字キー、アクセサリーシュー……天面だけでこれだけのものが乗っかっている。
背面にはファインダーが2つ並んでいるが、その中央部の上下にそれぞれダイヤルが搭載されている。さらにファインダーにもダイヤルが……なんとも物々しい。
使用準備としては、まずファインダーのダイヤルを回して視度調整の調整を行なう。次いで、ファインダーの上にあるダイヤルを引き出し、両目にファインダーがぴったり付くように、眼幅に合わせる。これで準備完了だ。